ドイツ・試作重戦車VK.45.02(P)V Op.239 制作開始
2011年2月2日
Category : AFV ドイツTags : ケーニヒスティーガー
もうひとつのキングタイガー
実際には作られることがなかったもう一つのキングタイガー、それがVK.45.02(P)です。電気モーターで走るという独特の機構を持った重戦車を開発したポルシェ社ですが、タイガー1型に続き、2型(キングタイガー)でもライバルのヘンシェル社に敗れてしまいます。フライングで作ってしまっていた砲塔だけはわずかに使用されたのですが、車体はまったく作られることはありませんでした。
VK.45.02(P)にはエンジンを前に搭載したH型と後ろに搭載したV型があります。今回作るのはV型です。キットはサイバーホビーの白箱でして、貴重な製品ですね。
困った説明書
サイバーホビーというのはドラゴンの別ブランドで、特に限定生産の白箱はなにやら日本全国でも販売しているお店は二桁程度しかないらしいのです。それでサイバーホビー製品も他のドラゴン製品のご多分に漏れず、落とし穴満載の説明書となることがままあります。これさえなければ、製品の品質や車輌のチョイスなど言うこと無しなんですけどね(汗)。
これは足回りの組み立て説明書です。これによるとサスペンションはF10を基準に組み立てるBを4組とF5を基準に組み立てるCが2組必要になるのですが、キットに入っているパーツは、F5とF10が1つずつ付いたFランナーが3枚入っています。ということはBとCはそれぞれ3組ずつしか作れません。あせってFランナーをもう1組さがすのですが、みあたりません・・・
さて、実際に組み立ててみると、説明書の絵の通りにパーツをハイツすると、右側には前からBBCと並ぶのですが、実は左側はCCBとなって、結果BとCは3個ずつでOKということがわかります。なんて人騒がせな・・・
以前作ったエレファントの説明書を引っ張り出してきて確認したら、ちゃんとF5とF10はそれぞれ3組ずつ作ることになっていました。
こちらは無線手席の前にある機関銃です。カラー写真の説明書(右)は以前作ったドラゴンのキングタイガーポルシェ砲塔の説明書ですが、ここに掲載されているJ30とJ27パーツが書き忘れられています。まぁ、これは何度も作っている人にはすぐにわかりますよね。
次は砲塔です。この説明書を見る限りでは主砲は砲塔に直接接着するように指示されています。それまぁ、こんな風に作れないこともないのでしょうが、ランナーはキングタイガーのランナーそのものなので、砲尾のパーツもちゃんと入っています。せっかくなので砲尾も作ってやりましょう。
これがキングタイガーの砲塔の組み立て説明書です。
パーツ番号もそのまま同じですから、これを参考に組み立てれば砲塔はちゃんと砲尾も含め、組み立て可能ですし、当然のことながら俯仰します。
ほらね♪
砲塔の外も組み立てました。天板の上はまだですけどね。
後部の砲弾を積みおろしするためのハッチは裏側までエッチングパーツを使って精密に再現されていますが、今回はエッチングパーツは使わずに、簡単にすませておきました。
車長用ハッチのある部分の側面は別パーツを貼り合わせるのですが、ここに大きな接着の跡が残ります。ここは本来は1枚の板ですので、パテで埋めておきましょう。
まだまだ細かなパーツは何も付いていませんが、とりあえず大まかな形はできあがりました。
(全作品完成まで あと93)
この記事は i-modellers 第2号 に掲載された記事を再編集したものです。
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