ドイツ・BMW R-12オートバイ Op.240 制作開始
2011年2月28日
Category : AFV ドイツTags : BMW R-12

ドイツ・R-12オートバイ 1/35 ズベズダ
ロシアのプラモメーカーのズベズダ。どうも東欧系のメーカーは過去の経験からちょいと手強い印象だったのですが、このメーカーは最近評判がチョイと違ってきています。何が起きたのか、素晴らしいキットをリリースしているようなのです。
たまたま行きつけの模型屋さんの周年記念セールで見つけたキット(バーゲン品じゃないですよ)に気になるバイクがあったので、買ってみました。これでちっちゃなヴィネットを作ってみようという計画です。
肝心のバイクのことはよく知りませんので詳しくは書きませんが(オイオイ)、BMWの大型バイクのようです。キットのボディにはBMWのマークと刻印があるのですが、パッケージにそう書けないのはなにか大人の事情があるようですね(笑)。
なかなかカッコいい箱絵が描かれているのですが、キットにはこのバイクとライダーそして将校が入っています。将校の立ち位置が実際のキットではバイクの逆サイドになるため、若干ポーズは違いますが、おおむねこんな感じに仕上がるはずです。
ではさっそく制作に入ることにしましょう。
組み立て
バイクのキットはAFVであっても塗装しながらの組み立てになります。非常に細かなパーツが入り組んでいますし、奥の奥までよく見えるから、組み立て後の塗り分けが困難だからです。
そんなわけで、とりあえず塗装の前準備として組み立てられる範囲で組み立ててみました。
ここにある以外のパーツはほとんど車体色ですから、ランナーについた状態で塗装してしまいます。そのためパーティングラインだけはランナーについた状態で処理してあります。非常に繊細なパーツはどっちみち切り離してからのパーティングラインの処理はパーツ破損の恐れがあるので、ランナーについた状態で行う方がやりやすいですね。
このキット、実は大変キレイに成形されていまして、バリはもちろんありませんし、押し出しピンの跡もどこにあるのやら、パーティングラインも非常に薄く仕上げられています。作っていてもパーツ整形の手間がほとんどかからないほどです。
これは今まで作ったバイクのキットのホイールを比べた写真です。左が今回のR-12、真ん中がアーマーのオマケの陸王、右がイタレリのツェンダップです。
陸王はスポークを0.4mmのプラ棒で置き換えてあるので細く精密感があるのですが、その作業は非常に大変でした。しかし今回のR-12は最初からその細さを超える細さとシャープさでモールドされており、本数もイタレリのツェンダップに比べるとたくさん入っています。すばらしい精密感ですね。これを超えるにはもはやエッチングパーツに頼るしか無いでしょうね。
キットには2対のフィギュアが付属してきます。ライダーとライダーに指示を与えている将校です。
どちらも大変よくでいており、全てのパーツはぴったりとあるべき位置と角度に収まります。腕や腰の付け根にほとんど隙間はできません。
将校の手を見てください。指の関節や爪までもモールドされた手はもはやレジンキットが不要なんじゃないかと思わせるほどです。
ライダーが背負っているライフル銃のスリングもプラパーツで用意されています。体に密着する部分は体にモールドされており、その部分と銃、そしてスリングのパーツはぴったりとつながって背負った銃となります。こんなの初めてです。
なにもかも素晴らしいこのキットなのですが、特筆すべきはこの説明書です。まるでタミヤの説明書かと見まがうばかりの丁寧さとわかりやすさです。パーツが非常に細かいため決して簡単作れるキットとは言いませんが、少なくともわかりにくい箇所は皆無です。
さらに塗装指示も海外のキットにはめずらしく微に入り細に入りです。パーツの塗り分けに関してはほとんど悩む必要がありませんし、でっち上げる必要もないようです。
ただし塗装の指示がヨーロッパで主流のモデル・マスターでして、日本で主流のラッカー系のクレオスというわけには行きません。しかし、Model Master とカラーナンバーを並べてGoogle検索をすれば容易に色を知ることができるので何の問題もありません。
ズベズダ恐るべしというところですが、最近海外のメーカーの進歩が著しく、しかも円高のおかげか、安く買える機会も増えてきており、国産メーカー危うしの感は否めませんね。モデラーにはうれしい限りですが、プラモ先進国日本の立場はどんどん地盤沈下です・・・
(全作品完成まで あと98)
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