ドイツ・4号突撃砲 Op.242 制作開始
2011年3月26日
Category : AFV ドイツTags : 4号戦車4号突撃砲
間に合わせの傑作戦車
ドイツ軍の予想を超えた装甲と強力な砲を搭載したソ連のT-34やKVとの遭遇により、ドイツ軍は3号突撃砲を開発します。回転砲塔をあきらめる代りに、小型の車体に強力な7.5cm砲を搭載したのです。しかしその間に合わせの3突が思いの外性能が良く、生産性やコストの面でも非常に有利であることがわかりました。その結果、3突はドイツ戦車隊の重要なメンバーとなったのです。
ところが三突の工場が爆撃で使用できなくなり、生産が間に合わなくなったので、急遽より大型の4号戦車の車体に3突G型の戦闘室を乗せた4号突撃砲が作られました。
間に合わせの突撃砲とはいえ、同じ頃作られたよく似た4号駆逐戦車に比べると、より車体中央に積まれた砲の位置により、重量バランスも良く、取り回しがよかったので、戦車兵の評判は上々だったようです。
さらに驚くべき事に、この車輌の重量は3突G型よりも軽かったそうですからビックリです。なぜでしょうね?
今回はそんな4号突撃砲をサイバーホビーのキットで作ります。この新しいキットはドラゴンお得意のツィンメリット・コーティングが施されたキットで、だれにでも手軽にコーティング済みのドイツ車輌を作ることができます。また履帯は組み立て式のマジックトラックでは無く、軟質プラのベルト式というのもまたお手軽ですよね。
足回りを組み立てました。小さな転輪がたくさん付いた4号戦車の足回りは、仲間内では罰ゲームとも懲罰大隊送りとも呼ばれていますが、スマートキット以降のキットではかなり組み立てやすくなっています。ボギー1個仕上げるのに20個近いパーツで構成されていたあの頃は何だったんでしょうね。
肝心のツィンメリット・コーティングです。4号戦車系は転輪が小さく車体側面がむき出しになるため、この位置にもしっかりとコーティングが施されます。
それにしてもなんて繊細なコーティングなんでしょうか。かつてのドラゴンの車体に食い込むようなキツいコーティングからは格段の進歩です。ここまでくるともうモデラーが自分の手で刻むのは無理でしょうね。実物の写真を見ると、実車のコーティングはこれくらい薄~い印象です。それにしても原型師さんはどうやってこのパターンを付けているんでしょうね。
車体の前部です。ここにも繊細で品の良いコーティングが施されています。
予備履帯はちゃんと留め具も再現されています。留め具はエッチングパーツも入っており、その方が薄くていいのですが、そちらには連結ピンのモールドが無いので自分で通す必要があります。
私はプラパーツを選択しました。なぜかって・・・
エッチングパーツを飛ばしてしまったからです(+_+)\バキッ!
車体の前のラックに乗せられた予備履帯に連結ピンの穴を開けないといけませんね。忘れてました。
(全作品完成まで あと96)
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突撃砲は、砲兵の運用です。
戦車が不足した場合のみ戦車隊に回された。