ドイツ・12.8cm野砲K44[ラインメタル] Op.266 制作開始
2012年1月16日
Category : AFV ドイツTags : 12.8cmK44
55口径長12.8cm砲というドイツ軍最強の対戦車砲K44はクルップ社とラインメタル社の競作で開発されました。前号で作ったのがクルップ案、そして今回はラインメタル案です。
ラインメタル社のK44はドイツ軍伝統(?)の2重防盾と6輪を持つ派手なスタイルで、射撃時には前の4輪を上に跳ね上げるというさらに派手な仕様です。こちらの方がカッコよく見えるのですが、やはりシンプルなクルップ案に軍配が上がったようです。
ラインメタル案に比べると形が複雑な分パーツ数も多く、その分箱も大きく値段も2割ほど高くなっていますが、しかたがありませんね。キットはライオンロアからも発売になっているのですが、こちらは4000円以上もしますから、しっかりもの(貧乏とも言う)の私はトランペッターを迷わずチョイスです。
低価格であるにも関わらず、ちゃんと2重防盾は金属製ですし、必要なエッチングパーツはちゃんと入っていますから、全然大丈夫です。手抜きは一切ありませんよ。
砲架(上)
砲架の上の部分を組み立てます。大砲のキットではリンバーとこの砲架の上の部分が一番のゴチャメカですよね。小さなパーツまで妥協無しに(タブン)再現されており、AFVクラブに迫るものがあります。ただし、砲の俯仰に合わせて動かせるのは平衡器だけですから、そこらへんはチョット・・・ですよね。
でもトラペは価格が安いですから、大変お得ですよね。組み立てには時間がかかるので、しっかりと楽しませてもらえます。防盾
防盾を組み立てます。この砲の防盾はドイツ軍の対戦車砲によく見られる2重防盾です。これを薄く再現するのはプラではなかなか大変で、理想的にはエッチングパーツを使うのが一番ですよね。そしてこのキットではこの大型の金属パーツが惜しげも無く採用されています。定価が2000円台のキットとは思えません。
もちろんエッチングパーツが苦手な人のためにプラパーツも用意されていますが、やっぱりその薄さとシャープさではイマイチです。それほど大変じゃないので、ぜひ挑戦されることをオススメします。
2枚の防盾をつなぐたくさんのボルトがあるのですが、このボルトの穴が少々きつかったので、ヤスリで少しだけ大きくさせてもらいました。
防盾にはOVMが付くのですが、ここではクランプの取っ手や蝶ねじだけがエッチングパーツに置き換えられています。こちらはプラパーツが無いので選択の余地は無いのですが、それこそ取っ手だけなので簡単に作ることが出来ます。私にはこれが一番いいですね。別にクランプは可動しなくてもかまいません。
(全作品完成まで あと88)
この記事は i-modellers 根生の大砲ギャラリー に掲載された記事 を再編集したものです。
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