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イギリス・25ポンド野砲Mk.2 Op.272 制作開始

Category : AFV イギリス

Scale : 1/35 Maker : サイバーホビー Post : 272-1

イギリス・25ポンド野砲Mk.2 1/35 サイバーホビー

イギリス・25ポンド野砲Mk.2 1/35 サイバーホビー

連合軍の戦車乗りにとってドイツ軍の8.8cm砲は大変な脅威で、自分たちの大砲の届かない範囲から正確に射撃されるため、たちどころに戦車は鉄の棺桶となってしまいました。そんなドイツの8.8cm砲とは威力や精度において比べるべくもないのですが、それでも連合軍兵士が「オレたちの88mm砲」と呼んで頼りにしたのが、このイギリス軍の25ポンド砲なのです。

イギリス軍では砲を砲弾の重さで表現するため25ポンド砲なのですが、口径は87.6mmとほぼ88mmだったのです。

もともとは榴弾砲なのですが、徹甲弾や成形炸薬弾を発射することもでき、対戦車戦闘にも使われました。徹甲弾を発射するときは弾丸の初速を上げるためにスーパーチャージと呼ばれる強装火薬も用いられたのですが、その場合は砲口にマズルブレーキを付ける必要がありました。

31口径長(約2.7m)と砲身も短く、ドイツ軍のPak43に比べると弱そうなのですが、この形、なんか昔から好きなんですよね。

キットは最近発売になったサイバーホビーの物です。長いことタミヤの古いキットしかなかったので喜んで購入したのですが、ブロンコからはマズルブレーキと徹甲弾の付いたキットが発売になったんですよね(T_T)

まぁ、こちらにはフィギュアが付属していますからね。これでガマンします。それにしても25ポンド砲の砲兵というのはタミヤといい、ドラゴンといい、いつも裸なんですね(爆)。

25ポンド砲のパーツ25ポンド砲のパーツ

キットの中はご覧の通り、非常にあっさりとしています。ランナーは砲本体が3枚、弾薬車が1枚とフィギュアが1枚あるだけです。エッチングパーツも入っていますが、極限られた部分に使うだけで難易度は高くなさそうです。案外サックリとつくれそうですね。

ところが、そうは問屋が卸さなかったんですね・・・

パーツの合いもよく、また極端に細かなパーツもないので組み立ての難易度は高くないのですが、またしてもドラゴンさん、やってくれました。間違いだらけの説明書にはトラップ満載です。

25ポンド砲Mk.2

フィギュアは先に組み立ててフィットさせる

フィギュアを乗せるつもりなら、照準器周りを組み立てる前にフィギュアを組み立てておいた方がいいです。ハンドルの角度などはフィギュア無しでは決められませんからね。

ただ、どうしてもフィギュアはキッチリとハンドルを持たすことはできません。さらにどうやっても照準器を覗かせることもできません。このあたりはタミヤも同じでしたけどね。

また砲は俯仰するのですが、照準器の角度は変えられません、あまり大きな角度を付けてしまうと照準器との向きが合わなくなってしまうので、C11パーツを細工する必要がでてきます。ただし、そうして照準器の角度を変えると、さらにフィギュアの頭との距離は開いてしまいますから、痛し痒しです。

25ポンド砲Mk.2

説明書の抜け

防盾の内側に付くパーツの説明は工程4でなされているのですが、B27(パーツ番号はうろ覚えです、違ってたらごめんなさい)パーツの取り付けが指示されていません。この写真のように取り付ければOKです。

25ポンド砲Mk.2

説明書の抜け

これは砲架の裏側です。矢印で指したA24パーツも取り付け指示が説明書にありません。作っている最中から違和感まるだしだったのですが、パーツが余ってきたので分かりました。

25ポンド砲Mk.2

パーツ番号の間違い

防盾の前に付くOVMなんですが、こちらはパーツ番号がテレコになっていました。

25ポンド砲Mk.2

尾栓とレバーの位置は中が必要

尾栓は開閉選択式になっているのですが、開くように作るときはC1レバーを手前に倒した様に作らなければ行けません。私はうっかり立てた状態で作ってしまい、さらに尾栓を開けて接着してしまいました(T_T)

25ポンド砲Mk.2

間違えやすいので要注意

一番悩んだのがココです。サスペンションのパーツの裏側にいかにもな穴が開いているため、説明書の通り、車体側の突起に取り付けてしまいました。でもこうすると車輪がフェンダーの中央にきません。

本当はサスペンションの基部は赤矢印の場所に接着します。説明書が違うだけでなく、ダボ穴まで開けて罠に誘うとは、ドラゴン、恐るべし・・・

組立て完了 25ポンド砲Mk.2

組立て完了 25ポンド砲Mk.2組立て完了 25ポンド砲Mk.2

とまぁ、こんな調子ですったもんだはありましたが、組み上がってみると大変カッコイイ25ポンド野砲となりました。ターンテーブルは塗装のしやすさなどを考えて塗装後の接着とします。なんだか壊しそうですしね。

(全作品完成まで あと89)

この記事は i-modellers に掲載された記事を再編集したものです。

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