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対地雷戦車シャーマンクラブ その2 シャーシの組立て

Category : AFV イギリス

Scale : 1/35 Maker : タスカ Post : 274-2

ボギー

シャーマンクラブ

ボギーの組立て

タスカのシャーマン用ボギーはタミヤやドラゴンなど他社のシャーマン系戦車のディテールアップパーツとして売られていただけあって素晴らしい出来です。中にスポンジシートを仕込んで可動式サスペンションとすることもできるだけでなく、細部にわたって精密に再現されています。特にボギー上部の履帯がボギー本体に当たるのを防ぐ板なんかは非常に薄く作られており、デザインナイフなんかで薄々攻撃をする必要がまったくないほどです。極めつけは赤矢印のリベットです。

シャーマンクラブ

リベットパーツ

ランナーに直接モールドされている極小のリベットをナイフの先ではぎ取って転輪に取り付けます。実際にあまりに小さくて、私のような高齢者には肉眼で確認することは困難なくらいです(笑)。

このサイズは米粒とかごま粒とかのサイズでは無く、塩粒とかの粉粒のサイズです。これを転輪1個あたり12個。転輪は片側6個ありますから、全部で144個植えることになります。

ところが恐ろしいことにこのリベット、ぴったり144個しか用意されていません。案の定途中で無くしてしまうので足りなくなってしまいます。結局他のプラモの余剰パーツから似たサイズのリベットを取ってきて貼り付けることになりました。

シャーシの箱組み

シャーマンクラブ

シャーシの箱組み

シャーシの組み立てです。前にも書いたようにシャーシは板状のパーツを組み合わせて作ります。出来の悪いキットだったり、組み立ての手順を手抜きしたりすると角が直角にならずに変な形になってしまうのですが、このキットでは説明書の手順を踏めば誰がやってもキッチリ直角が出せるようになっています。安心して箱組みに挑戦してください。なんだか上級者になった気分です(^-^)v

シャーシの組み立て

シャーマンクラブ

シャーシの組立て

組み立てたボギーを車体に取り付け、シャーシを組み立てます。要所要所にエッチングパーツが使われ、なかなか良い感じです。作りにくい箇所は一切無く、サクサクと作業は進みます。もっともこのシャーマン5の車体は以前タスカのファイアフライ5Cで作ったのと全く同じですからね。経験済みなんです。

シャーマンクラブ

キッチリ再現された3ピースのデフケース

シャーマン5は鋳造では無く3ピース式の車体前部なのですが、3つのパーツは実車ではボルトで留められていることになっています。このつなぎ目がちゃんと別パーツを貼り合わせることで再現されているのもいいですよね。このあたりの再現へのこだわりがタスカです。

サスペンションの固定

シャーマンクラブ

このキットは可動式のサスペンションが傲られているため、そのギミックが楽しく、またジオラマなんかでは地面に合わせて動かせるという実用性もあるのですが、ひとつ問題があります。この写真のように両端の転輪が連結式の履帯に引っ張られて上がってしまうのです。

シャーマンクラブ

そこでサスペンションは履帯の形が自然になる位置で接着固定してしまうことにします。

ただ、シャーマン・クラブでは車体の前にかなり重い装置を付けているため、かなり前加重になり、前が下がっているんじゃないかと推測します。ですが、記録写真を見るとそのあたりは微妙で確かに大きく下がっているようには見られません。一方、海外のモデラーの作例をみたりすると大きく下げている方もおみえのようです。

これだけの大改修をするのですから、サスペンションの強化くらいはしたんじゃないかと推測して、前がやや下がった感じで固定することにします。日本人らしく間を取るという解決ですね(笑)。

サスペンションの付け根に接着剤を流し、固まる前に車体の前部に金属製のおもりを乗せて前を下げます。一番後ろの転輪は引っ張られて上がってしまうので平らになるように丸めたティッシュペーパーを突っ込んでおきました。角度にして1~2度ってとこでしょうかね。わずかに傾かせました。

(全作品完成まで あと88)

この記事は i-modellers に掲載された記事 を再編集したものです。

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