対地雷戦車シャーマンクラブ その5 アームの組立て
2012年4月26日
Category : AFV イギリスTags : M4シャーマン
パーツの切り出しと整形
いよいよレジンパーツによる地雷処理装置を組み立てます。シャーマン・クラブの地雷処理装置は鎖の付いたローラーを回転させて、鎖で地面をたたき、地雷を誤爆させる装置です。まずはそのローラーを支え、上げ下げするためのアームを作ります。
レジンパーツはこのようにパーツ自体が大きなレジンの塊の上にくっついています。細いゲートでランナーに付いているインジェクションキットとは違い、このブロックからパーツを切り出すのが一手間かかります。
当然ニッパーでパチンというわけには行かず、のこぎりなどを使って丁寧に切っていくのですが、私は無精なのでこのような回転のこぎりをハンドリューターに取り付けて切っていきます。
レジンはプラの様に熱を持って溶けるということはありませんから、のこぎりはブンブン回しても大丈夫です。プラですと、プラが溶けて歯にくっついちゃいますからね。あまり無理はできません。
のこぎりで切り離したらヤスリをかけてキレイに整形します。この写真にはヤスリは写っていませんが、当然ヤスリをかけた後の姿です。のこぎりでギリギリを切るのはオススメできません。
レジンパーツはこのように変形していることが多く、最初はコレを見て凹んでしまいますが、お湯につけると簡単に戻すことが出来ます。変形したプラパーツを戻すよりはずっとか簡単です。
とはいえ、あまり長いこと修正作業をしていると、次第にグニャグニャになってしまいますから、手短にスパッと形を決めることが大切です。言うのは簡単ですが、やっぱり難しいです(^_^;)
パーツの組立て
パーツを接着する箇所にはインジェクションキットの様にダボ穴や位置を決める印のような物はモールドされていません。この1枚の写真以外は何も資料が無いのです。
そこで説明書をスキャナで読み取り、パソコンで実際のパーツと同じサイズになるように加工してプリントアウトしました。こうすれば説明書にパーツを重ねて置いて位置をつかむことが出来ます。
位置が決まったら鉛筆で印を付け、そこに瞬間接着剤を塗ってパーツを貼り合わせます。パソコンやコピー機が無かったら作れませんね。
こうしてアーム部分を組み立てました。慎重に組んだつもりでも少々ゆがんでしまっています。というか、パーツのゆがみが取り切れていなかったのかもしれません。ひねり方向のゆがみが残ってしまっています。
最初にパーツを手にしたときはまるでパズルのようでチンプンカンプンだったのですが、説明書の写真を見ながら色々と重ね合わせたりしているうちにだんだんと完成した姿が見えてきました。
今までこんな大がかりなレジンキットを組んだことが無かったので(って、それでこの制作を引き受けたのかい・・・)、大変苦労しましたが、良い勉強になりました。次はさらに難解なアームの取り付け基部です、ホントまいったなぁ・・・
(全作品完成まで あと88)
この記事は i-modellers 第6号に掲載された記事 を再編集したものです。
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