アメリカ海軍・TBM-3アヴェンジャー USSバンカーヒル Op.287 制作開始
2012年10月9日
Category : 飛行機Tags : アメリカ海軍アヴェンジャー
復習するは我にあり・・・ ってね
魚雷を積んで敵の船を攻撃する飛行機が雷撃機です。広い海原を活動範囲とするため長い航続距離も必要で、しかも大きな魚雷を搭載するための積載量も必要です。また、海面すれすれを敵艦に接近しなくてはいけないため、敵艦や戦闘機の猛攻撃を受けることも必須で、それにも耐える機体が必要です。
アヴェンジャーはそんな高度な要求に応えるべくTBDデバステーターの後継機として開発されました。最初はTBFの型番を与えられていたのですが、途中からグラマンからGMに生産が移されると、型番もTBMに変更されました。今回制作するのはそのTBM-3アヴェンジャーです。
アヴェンジャーは日米の形勢が逆転するミッドウエー海戦ころから登場し、大戦末期まで活躍した、まさにアヴェンジャー(復讐者)だったんです。でもこの名前、日本人にはあまり気分が良くないですよね。丁度アヴェンジャーの発表会の当日、日本軍は真珠湾に奇襲攻撃をかけたため、そのままこの雷撃機がアヴェンジャーと名付けられたと言われることもあるようですが、実際には開戦前からアヴェンジャーという名前は決まっていたようです。つまり日本軍とはあまり関係無いみたいですよ。一体誰に復讐するつもりだったんでしょうね。
キットはあのアキュレイトの金型を使ってアカデミーが製品化しました。アキュレイトのキットは名作と言われているのですが、価格が5000円を超えるちょっと贅沢なプラモです。ところがアカデミーのキットは中身が同じでありながら実売で2600円程度とアキュレイトの半額です。ウォン安やアカデミーの輸入代理店があまり設けなかったと言うことなんでしょうか、これはチョイとウレシイですよね。安売りに弱い私はすぐに買ってしまいました。
ヒケが・・・
制作を始める前に全部の袋を開けてパーツを点検します。プラの表面は離型剤でねっとりした雰囲気で、まずはこれを落とすために中性洗剤で洗います。最近の洗剤は性能がいいのですぐにスッキリと落ちるのですが、なんと至る所にヒケが・・・
金型のデキはすごくイイみたいで、モールドのキレも良く、すごく好印象なのですが、これはいけません。しかもここだけじゃないんです。くまなくチェックしてみたらそこら中にありました。
友達のカレー屋さんがアキュレイトのキットを作ってるのですが、その時はどうだったんでしょうか?アカデミーのキットは安いからしかたがないというのなら、安物買いをした私の責任なのですが、そうでないのならちょっと残念ですよね。
ヒケの修正
まぁ、くよくよしても始まりません。まだ制作は始まったばかりですから、このまま箱を閉めてしまい見なかったことにするという手もありますが、乗りかかった船(飛行機ですが)です、やってやろうじゃないですか。
そんなわけで、まず繊細なパネルラインやリベットのモールドをできるだけつぶさないようにマスキングテープで保護してから、パテを塗ります。周囲のモールドを消してしまわないようにその部分だけを削るのですから、完全にはヒケは消せないと思いますが、すこしでもましになってくれることをお祈りしましょう。
マスキングテープを貼った状態で320番、400番、600番まで削り、テープを剥がして600番、800番で削ってみました。ヒケの跡にパテが残っているわけですが、このパテの残り具合を見てもヒケのひどさがわかると思います。おそらくヒケは完全には消せてないでしょうし、周囲のモールドも多少はダメージを受けていると思いますが、そこはまぁ、それなりにで妥協します。やっとここから通常の制作に入れます。
飛行機のキットは昨年の10月にP-38を作って以来ですからなんと1年ぶりとなります。ずいぶんと作ってなかったんですね。私は飛行機にはあまり詳しくないので、かえって肩肘張らずに気楽に素組で製作を楽しめます・・・というかそれくらいしかできません。ですから、今回もお気楽に楽しんで製作を進めようと思っています。
(全作品完成まで あと89)
すっかり忘れ去られた感のあるフェアレディZですが、実は2度目の塗装も大失敗に終わり(顛末はまた制作記でご報告します)、3度目の正直に挑戦中です。そしてボルグバルドと3号操縦戦車は大詰めの汚し工程に入っています。別にここで乾燥待ちはいったわけじゃなく、単に飛行機を作ってみたくなって浮気をしてしまいました。普段はあまりこういうことはしないのですが、やはり3号戦車が続いた反動でしょうかね(笑)。
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