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2号自走榴弾砲ヴェスペ その5 塗装

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : タミヤ Post : 290-5

サフ吹き

2号自走榴弾砲ヴェスペ

サフ吹き

ドラゴンのキットはサーフェイサーと同じような色をしているので、要所要所だけ吹けばいいのですが、タミヤのキットは黄土色をしているので、一度全体をサフで吹いて色を統一しておきます。ただし影をたくさん吹く部分は結局影色で隠れてしまうので、それほどサフ吹きは神経質にならなくてもいいと思います。

今回はプラに金属パーツ、糸など素材がまちまちなので、クレオスのプライマーサフを使いました。このサフはどんな素材にでも吹ける万能サフで、こんな場合に重宝します。ただ通常の溶剤にはちゃんと溶けてくれないので、私はルールを無視して希釈にツールクリーナーを使っているので、あまり気分が良くないですね。在庫が無くなり次第使うのを止めるつもりです。

影吹き

2号自走榴弾砲ヴェスペ

影吹き

影になる部分に影色を吹きます。今回はジャーマングレーがベースになるので余り影色は意味が無いかもしれませんが、まぁ、いつもやってることなのでおまじないみたいな感じです。自家製の影色はタイヤブラック、マホガニー、フラットベースを1:1:0.5の割で混ぜて作ります。フラットベースはもう少し少なくても全然平気でしょうね。

写真にはありませんが、車輪にも影吹きや履帯の塗装も一緒に行っておきました。この影色はそのまま履帯のベースに使います。

基本塗装

基本塗装の塗料

基本塗装の塗料

今回は箱絵にあるグレーにブルーの2色迷彩で塗装します。ヴェスペの生産は1942年の2月から始まりました。丁度スターリングラードでドイツ軍が敗れたのを契機に、戦局が攻勢から守勢に変わる頃です。

この頃制空権を失いつつあったドイツ軍は、敵の地上攻撃機から車輌を守るために、塗装が目立つジャーマングレーからダークイエローに、そして迷彩塗装を施すようになりました。その切り替えの時期が1943年の3月ごろです。

箱絵のヴェスペは1943年のフランス・パリと書かれていますが、極初期の生産車輌でベースカラーがジャーマングレーだったものに、現地でグリーンの迷彩塗装を施した物なのじゃ無いかと思います。

基本塗装(暗色)

基本塗装(暗色)

タミヤの説明書の指示通り塗るとジャーマングレーの地にダークグリーンですから、かなり暗い色味になります。ですが私は箱絵のイラストが妙にカッコイイと感じたので、ジャーマングレーどころか、私が普段塗っているグレーよりももう一段明るい色をチョイスしました。いつも中間色にしているNo.333のエクストラシーグレーを暗色に、No.305を中間色に、No.337を明色に使いました。左の写真は暗色を塗ったところです。

2号自走榴弾砲ヴェスペ

基本塗装(中間色、明色)

続いて中間色、明色を塗装します。大きな平面はグラデーションを意識しますが、フェンダーの下は思い切って色が暗く切り替わるようにしています。戦闘室内部はほぼ暗色です。また主砲もほぼ暗色ですが、戦闘室から飛び出している部分は中間色、一番上の光が強く当たる部分は明色を使って、明暗を強く塗分けています。

2色迷彩

迷彩塗装の塗料

迷彩塗装の塗料

迷彩色はオリーブグリーンよりももう少し明るいNo.303に基本色のNo.305を半分くらい混ぜて作りました。これを薄めに溶いてふんわりと吹いていきます。

大きな迷彩パターンなので塗り分けは割と楽ちんです。おおざっぱにフワフワと曲線を吹いていきました。

迷彩塗装 2号自走榴弾砲ヴェスペ

ドイツ軍では車輌に迷彩を施す場合、車輪には迷彩パターンを描くのを禁じていました。回転する車輪に模様があるとかえって目立ってしまうのがその理由です。ですがそれも幾多の経験から決められたルールで、おそらく迷彩塗装が始まったこの時期にはまだそのルールが確立していなかったんでしょうね。ドイツ車輌にはめずらしく車輪にも迷彩パターンが描かれています。私のコレクションの中でもなかなかユニークな塗装になりますね。

今回はデカールがありませんからこのまま塗膜の保護とツヤむらの隠蔽、そしてウオッシングの拭き取りのしやすさの3つの効果をあてこんで半ツヤのクリアでオーバーコートします。デカール貼りが無いので、このまま転輪やOVMなど細部の塗分けに入ります。

(全作品完成まで あと85)

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