2号自走榴弾砲ヴェスペ その7 ウエザリング
2012年12月2日
Category : AFV ドイツTags : 10.5cmleFH182号戦車ヴェスペ
スミ入れ
ウオッシングを行います。これまではウオッシングは雨だれ用の塗料のストリーキンググライムで雨だれ表現と一緒にやっていたのですが、前作からウオッシング専用塗料(WASHと表記されています)を使っています。前作はダークイエローベースだったのでDAK(アフリカ軍団)用というのを使ったのですが、今回はジャーマングレー車両用のブラウンブルーというカラーを使ってみることにします。
まずは筆を柄って影になりそうな所に塗っていくのですが、ブラウンブルーと言うよりはブルーグリーンという感じの色です。
そしていつものように筆に専用溶剤を染ませて拭き取ったのが右の写真です。黒では無く青緑っぽいグレーの影が入りました。なんか落ち着いた感じでいいですね。
雨だれ
ウオッシュ用塗料も拭き取りの際は重力の方向を考えて拭き取ってますから、うっすらと縦方向に縞が入りますが、ここはさらにいつものストリーキンググライムを使って雨だれを追加します。また偽装ネットの周囲などは錆び表現用のラストストリークを塗って見ました。こちらの方がストリーキンググライムよりも赤いのですが、写真ではほとんど見分けが付きませんね。
拭き取ったのが右の写真です。同じようなエナメルですが、濃さや色味の違う3色を使ってますからいつもよりは表情が豊かになるはず・・・かな??
後ろの装甲版は砲弾の積み卸しや乗り降りのために開くようになっています。今回は開いた状態にするつもりで塗装しているので、開いて光があたらなくなるドアの部分は暗い色で塗っています。(写真左)
ピットマルチで開閉できるようにしたのですが、やはりそんな風に塗分けちゃっていますから、閉めると結構不自然です。当然開くと上になる内側は光が強く当たるので周囲よりも明るく塗ってあります。これも閉めると不自然です。そんなわけで、開閉式にしても不自然なだけなので、開いた状態で接着してしまいました。
ドライブラシ
エナメルのジャーマングレーにフラットホワイトを混ぜながら3段階ほどドライブラシをしました。ドライブラシをする場所は非常に限定的で、エッジの強調だけを行います。
ドライブラシをするとウオッシングによるスミ入れでくすんでしまったボルトやリベットの頭が明るい色になって強調されますし、さらにエッジや装甲版の折り目にハイライトが入るので、形状がクッキリとします。
私はエッジが白く際立った状態になるとプラモから硬質感が感じられるようになると思います。プラの板が鋼の板になる瞬間です。
チッピングとOVMの錆び表現
スポンジを使ってチッピングを入れます。チッピングの塗料はエナメルのジャーマングレーとハルレッドを同量ぐらい混ぜて作るのですが、今回はそこにフラットブラックを入れています。車体の色が少し濃いですからね。
OVMの金属部分にはエナメルで泥状に溶いたMIGピグメントを使います。塗っておいて乾いたら綿棒や堅めの筆でこすってほとんどのピグメントを落としてしまいます。またその時に下地に塗ったメタルカラーの金属光沢が現れます。
次回は足回りの泥汚れと履帯の組付けですね。
(全作品完成まで あと85)
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