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ドイツ重戦車・ティーガー1初期生産型(ドラゴン) Op.302 制作開始

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : サイバーホビー Post : 302-1

ひとりタイガーまつり第3弾

ドイツ・6号戦車E型ティーガー1初期生産型 1/35 サイバーホビー

ドイツ・6号戦車E型ティーガー1初期生産型 1/35 サイバーホビー

タイガー1初期型3連発の最後はドラゴンです。ブランドはサイバーホビーのオレンジボックスからの発売です。

非常に多くの新製品を次々と発売するドラゴンは、それこそ今まではレジンキットでしかなかったようなレアな車輌もキット化してきたのですが、なぜかAFVでトップクラスの人気を誇るティーガー1初期生産型は製品のラインナップにありませんでした。過去に1度きりのサイバーの白箱から出たきりで、そのままになっていました。私はその時買いそびれたので、ティーガーの初期型は作らずじまいでした。

ところが今年に入ってタミヤの古いキットしか無かったティーガー初期型をロシアのズベズダが発売するという発表がありました。久々の大型新製品に模型界は大いに沸いた訳なんですが、ドラゴンがかつての白箱をベースにズベズダよりも低価格で発売することを決めたんです。

ドラゴンのこの嫌らしいやりかたは毎度のことなのですが、今回はその価格の安さにビックリです。このような商売のしかたの是非はともかくとして、モデラーとしてはこの機会を逃すわけにはいきません。特に前回買いそびれたのでなおさらです。

このキット、おそらく今回作る3つのキットの中で一番低価格であるにもかかわらず、一番内容が充実しているような気がします。箱も縦横こそ3つとも同じですが、厚みが圧倒的に違います。余剰パーツが多いのもドラゴンなのですが、実際に組み立てに使用するパーツ数も多いんじゃないでしょうかね。

組み立て開始

車体と一体成型の足まわり

価格を安く抑えるためか、このキットではトーションバーサスペンションが車体に一体で成型されています。古いキットではよくあったのですが、最近のキットでは珍しいですよね。ただ昔と違ってスライド金型などの技術の進歩で、一体成型であっても十分な仕上がりです。もともとよく見えない場所ですから、組み立てやすさを考えるとこれで十分じゃないでしょうか。

溶接痕もキッチリ再現廉価版といってもさすがはドラゴンです、他の2社では省略されていた溶接の痕がきっちりと再現されていました。溶接痕のモールドはもはやドラゴンのスタンダードですね。

フェンダーの留め具も再現

側面の装甲版の一番前の端には跳ね上げ式のフェンダーを留めるための金具がモールドされています。エッチングパーツで再現するほどの精密さはありませんが、これもフェンダーの下ということを考えると十分なディテールかと思います。

別パーツ化により最初から面が出ている側面

別パーツ化により最初から面が出ている側面

ここまでパーツ数を省略しながらディテールはできるだけ追求しているドラゴンですが、さらなるこだわりは側面の装甲版を別パーツにしているところです。ズベズダではこの部分は成型不良で波打っており、タミヤでも多少の凹凸があったためペーパーがけが必要だったのですが、ドラゴンでは別パーツのためきれいな平面が出ています。なんだかすごいですね。

正確に組み立てられる繋がった転輪

正確に組み立てられる繋がった転輪

さらに驚いたのはこの転輪です。なんと4個ずつが横一列に繋がっています。ゴチャゴチャとややこしいティーガー1初期型の千鳥配置転輪もこれならばスッキリと組み立てられます。

ゲート処理もパーティングライン処理も必要の無い転輪

ゲート処理もパーティングライン処理も必要の無い転輪

さらに、さらに驚くべき事に転輪にはパーティングラインが見られません。そしてゲートはなんと転輪の周囲にあるのではなく、転輪の見えなくなる側の板の上にあります。そのためゲートはニッパで切り取ればその後の処理はまったく必要ありません。一体成型のサスペンションと整形不要の転輪のおかげで、他の2社の数分の1の手間で足回りの組み立てが終わりました。この形式が新しいスタンダードになってくれるとウレシイですね。ジオラマには向きませんけどね。

大量の転輪(;^ω^)

大量の転輪(;^ω^)

キット3つ分の転輪です。こうしてみるとスゴイ量です。1輛あたり48個ですから、3つで144個ですからね。ありえない数です。

これ一体だれが塗るんでしょうね。やっぱり私ですよね・・・(~_~;)

(全作品完成まで あと86)

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