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ティーガー1初期生産型(ドラゴン) その2 車体の組立て

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : サイバーホビー Post : 302-2

寄せ集めパーツのドラゴンではパーツの前処理が必要

寄せ集めパーツのドラゴンではパーツの前処理が必要

ドラゴンのキットは純粋に初期型用として開発されたわけではないので、さまざまなキットからの流用パーツで製品は構成されています。そのため車体のパーツも加工が必要で、余分な切り欠きを埋めてやらねばなりません。

他のキットで溶接の痕を作るのに使ったエポキシパテの残りを埋め込んで、固まったら整形してやりました。よく出来たキットではあるのですが、コストダウンのツケを多少モデラーが払わされます。まぁ、以上に安い価格ですからしかたがありませんね。

ラジエター

車体の天板を貼り合わせる前に、もう一つ、ラジエター部分を組み立てます。この部分、タミヤではガランドウ、ズベズダは簡単に再現されているのですが、ドラゴンでは結構作り込まれています。実際にはここまで作り込んでもほとんどわかりませんけどね。

ラジエター内部の塗装ラジエターの塗装天板の貼り付け

 

ザックリと内部を塗っておきます。エンジングリルの枠の側面も塗装しておきました。先に塗っておけば本塗装の時にあまりしつこく塗らなくて済むので、中まで塗料が回り込む量を減らすことができるからです。

車体の天板を接着します。ドラゴンのキットではラジエター部分のグリルが開閉式に作る事が出来ます。実際には留め具を接着したら開閉できなくなるかもしれませんが、その時は留め具をピットマルチなどの貼って剥がせる糊を使って固定してやれば開閉できるようになるかもしれません。

天板を車体に貼り付けました。ドラゴンのキットでは一番後ろのラジエターのカバーを開閉することができます。実際には留め具を接着してしまえば固定されてしまうのですが、留め具をピットマルチなどの貼って剥がせる糊を使って固定すれば後々も開閉できるように作れると思いますよ。

クラッペ上ののぞき穴を塞ぐ

正面の装甲版のパーツは極初期型からの流用です。クラッペの上にのぞき穴が開けられています。初期型ではこの穴は廃止されたので、ふさぐように説明書で指示されています。パテで埋めても良かったのですが、硬化待ち時間が短い延ばしランナー埋込み方でふさぎました。

ヒートペンで合わせ目を溶接

前の装甲版を接着したのですが、多少の隙間ができてしまいました。この隙間は溶接の痕があるばしょなので、パテ埋めで平らにするのではなく、ヒートペンを使って溶接痕を広げて実際にプラ同士を溶接して隙間を埋めました。

2種類の初期型と考証迷宮の始まり

ティーガー1初期型

ここまできて大変なことに気づきました。エンジンデッキの一番後ろの部分なんですが、よく見るとタミヤとドラゴン、ズベズダで形が異なっています。タミヤのは極初期型と同じですが、ドラゴン、ズベズダは中期型以後のタイプと同じもののようです。エンジンデッキのこの部分は1943年の春以後の生産分から新しいタイプに変更されました。中期型の生産は7月からですから、この間の3カ月間は中間タイプになったんですね。で問題なのは、私が作ろうとしている部隊の車輌がどちらのタイプかということです。

タミヤのキットはタミヤの箱絵のジャーマングレーの332号車(503重戦車大隊)にしようと思っていたのですが、手持ちの資料本によると332号車はズベズダやドラゴンのタイプだったんです。タミヤのキットではタミヤの箱絵の車輌を作る事ができないんですね。なんてことでしょう。そこでズベズダを332号車にすることにしました。

他の2つはやはり初期型で有名な車輌として、SS第101重戦車大隊13連隊S04号車、つまりヴィットマンが乗車して砲身のキルマークが誇らしげなあの車輌、そして漢字の『福』の文字が上下逆さまに書かれたSS第2戦車連隊ダスライヒ第8中隊S33号車にしようと思っています。ただこの2輛なんですが、どちらのタイプがよくわかりません。

ダスライヒ第8中隊の他の車輌がタミヤタイプだということは資料からわかっているので、おそらくS33号車はタミヤタイプかと思います。そこでタミヤのキットはこの『さかさ福』タイガーにします。

残ったドラゴンのキットはヴィットマンのS04号車にするのですが、本当にこのタイプで良いのかは今のところわかりません。わかったところでドラゴンをこのタイプにするしか無いのですけどね。

(全作品完成まで あと86)

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