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ドイツ・6号戦車(P)ポルシェティーガー Op.317 制作開始

Category : AFV

Scale : 1/35 Maker : ドラゴン Post : 317-1

早すぎたハイブリッド車

ドイツ・6号戦車(P) 1/35 ドラゴン

ドイツ・6号戦車(P) 1/35 ドラゴン

先日トヨタ博物館に行ったら初代プリウスの展示のコーナー(だったよな?)で、今から60年以上も前にドイツのポルシェ博士(あのポルシェのね)がガソリンエンジンで発電して電気で走るハイブリッド車(プリウスとは少し違うよね)を発明したという記述がありました。さすがはトヨタですね、なんでも自分が一番最初って言わない奥ゆかしさというか懐の深さというか、となりのK国の人に聞かせてあげたいと思いますね(笑)。

さて、その半世紀以上も前に発明されたハイブリッドシステムを搭載した戦車が本当に作られて実戦に投入されました。それがこの6号戦車(P)です。こんな変な名前なのは訳がありまして、本当は6号戦車というのはティーガー戦車のことなのですが、ヘンシェル社の設計した6号戦車が実際に量産されてティーガー1型になり、この世界初のハイブリッド戦車は残年ながらお蔵入りとなったのです。

ところがヒトラーと仲良しだったポルシェ博士率いるポルシェ社は自分とこが注文をもらえるものとばかり思っていたので、100輛ほどフライングで作っちゃったんですね。そりゃイカンダロウ、ってことですが作ってしまったものは仕方がありません、そのうち90輛は重駆逐戦車『フェルディナンド』としてデビューします。フェルディナンドというのはポルシェ博士の名前で、ずいぶんと生意気なことをやらかしたものですね。結局『フェルディナンド』は『エレファント』と改名させられてしまいました。

さて残った10輛のうち5輛がヘンシェル案と同じ砲塔を乗せられて6号戦車(P)となって戦場に送られます。6号戦車(P)はポルシェティーガーともティーガー(P)とも呼ばれます。

このハイブリッド戦車を受けとったのは第653重駆逐戦車大隊です。この隊はエレファント重駆逐戦車を要する隊ですから、ハイブリッド戦車の整備の訓練を受けた兵がいたたなんでしょうね。ここで指揮戦車として使用されました。

第653重駆逐戦車大隊はほかにも、ベルゲパンターに4号戦車の砲塔を乗せただけ(旋回できません)の変な戦車や、鹵獲したソ連軍のT34戦車に20mm4連装対空砲を乗せた自走砲やらを自作しています。人類史上初のハイブリッドシステムを運用していた部隊ですからね、そりゃハイテクなはずです。

そんな史上初なのに残念なポルシェティーガーをサイバーホビーのキットで作ります。金属砲身やエッチングパーツが入ったプレミアムエディションでして、なかなか作りでがありそうです。しかも久々のツィンメリットコーティングです。最近少し楽をしていましたからね、ここらで頑張ってみます。

足回りの組み立て

足まわりの組立て

足まわりの組立て

最初はおやくそくの足回りの組み立てです。ポルシェ社のティーガーはヘンシェルのティーガーと違ってトーションバーを(進行方向に向かって)縦に置いた形式のサスペンションを採用しています。転輪の軸と軸の間にあるパイプがそれですね。キットでは可動式に組むことができますが、履帯が可動式じゃ無いので、真っ平らに固定することにします。

もうひとつ、誘導輪が起動輪と同じ様に歯がついています。どうしてなのかは知りませんが、なかなか紛らわしいですね。しかも大きな泥かきがついているので、塗装のために外せそうもありません。起動輪(車体の前)は泥かきが比較的小さいので外せそうかもしれませんが、実際に履帯がはまるとなんとも言えませんね。

転輪の組み立て

金属板の上で平面を出す

転輪は内側を先に塗っておく

転輪は貼り合わせた内側が塗装しにくいのでランナーに付いた状態で塗装しておきました。これを2枚貼り合わせて転輪とします。

転輪を軸にはめて実際に平らな面に置き、全部の転輪が一列に並ぶようにして接着剤で固定しました。ヘンシェル案のティーガー1初期型に比べると転輪の枚数が非常に少なく、これであの重い重量をよく支えられたものだと思いますね。まぁ、そんなだからボツになったのかもしれませんけどね。

(全作品完成まで あと88)

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