フランス軽戦車・ルノーFT 鋳造砲塔 Op.321 制作開始
2013年9月29日
Category : AFV フランスTags : ルノーFT
近代戦車のご先祖様
第1次世界大戦でイギリス軍によって発明された戦車は秘密兵器として颯爽と戦場に登場します。しかしその時のマーク1戦車は今の戦車とは似ても似つかぬ格好をしており、巨大で扱いも大変な兵器でした。
マーク1が戦場に登場したのは1916年のことですが、わずかその1年後にはフランス軍が軽戦車のFT-17を開発します。
FT-17は全周旋回可能な砲塔を持ち、さらに機関室は乗員が乗る居室とは仕切られ、前部に運転手、後部にエンジン、そして車長は一段高い位置から全周を見渡すことができるといった近代戦車の持つ特徴を一気に実現しました。
この先進性はとても優れて理にかなっていたことから、この後の戦車は現在に至るまで基本的にこのレイアウトを踏襲しています。まさにこのルノーFT-17こそが近代戦車のご先祖様といえるのではないでしょうか。
第1次世界大戦後は各国に輸出され、日本陸軍も10輛程度のFT-17を購入したようです。またすぐれた先進性から第2次世界大戦のごく初期まで使用されたそうです。私はこのFT-17がまさか第1次世界大戦の戦車とは知りませんでした。ルノー社恐るべしですね。
キットは新進気鋭のモンモデルのキットです。価格は少々高いのですが、その内容は素晴らしく、エッチングパーツや金属製の可動サスペンションパーツ、そして連結可動式履帯もキットに含んでいます。
興味深いのはこの転輪で、通常複数パーツを貼り合わせ作る転輪ですが、このようにスライド金型を駆使して一発抜きで1パーツで作られています。
またバンダイのように冊子になった説明書は丁寧でわかりやすく、塗装の指示も細かくされており、好感が持てます。
実車の説明も日本語を含む複数の言語でなされており(翻訳が少々怪しいのですが・・・)、こちらも実車の作られた時代背景や実車の事を知る上でとても役に立ちます。
パーツの成型もとてもシャープでキレイに仕上がっています。トラペなどの安いメーカーから比べると2倍ほどの価格のキットですが、まずは価格のことは忘れて楽しんでみたいと思います。
インテリアパーツの切り出しと整形、塗装
最初はインテリアからの制作になるのですが、事細かに塗装の指示がされているので、パーツを塗分けてから組み立てることにします。それぞれのパーツは接着できるものは接着し、ヒケや押し出しピンの跡は消せるモノは消しておきます。
塗装する色ごとに分けて、エアブラシでざっとの塗り分けをしました。エンジンや運転席など車体部分のインテリアでこれだけのパーツです。車内の壁面は真っ白ですが、サフ、影吹きをしてから白で塗装してあります。
この後、筆塗りで追加の塗り分けをしながら順番に組み立てていきます。
(全作品完成まで あと94)
関連するコンテンツ
作品No.321の記事一覧
- フランス軽戦車・ルノーFT 鋳造砲塔 Op.321 制作開始 (2013年9月29日)
- フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その2 インテリアの制作 (2013年10月1日)
- フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その3 車内側面の塗装と車体の組立て (2013年10月3日)
- フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その4 足まわりの組立て (2013年10月11日)
- フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その5 履帯と砲塔の組立て (2013年10月12日)
- フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その6 塗装 (2013年10月14日)
- フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その7 デカール貼りと砲塔内部の組立て (2013年10月15日)
- フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その8 フィルタリングとスミ入れ (2013年10月16日)
- フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その9 足まわりの汚しと組立て (2013年10月18日)
- フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その10 完成!! (2013年10月20日)
コメントを残す