日本海軍・駆逐艦 秋月 1944年 Op.335 制作開始
2014年3月22日
防空駆逐艦
潜水艦を駆逐するのが駆逐艦なのですが、航空機の脅威が増してくる中、対空戦闘力を強化した防空艦が計画されました。ただ対航空機専用ということではなく、4連装の魚雷発射管も1基、爆雷の投下装置も装備し対潜水艦戦闘もできる防空駆逐艦として完成したのが秋月型です。
秋月には大型の戦艦や空母に搭載された21型対空電探が装備されました。後に巡洋艦などにも装備されたのですが、駆逐艦でこの電探を装備したのは秋月型だけだったそうです。
キットはモノクローム製で、日本海軍の船にしてはめずらしい海外製です。エッチングパーツも入った限定販売品なのですが、行きつけのプラモ屋さんの10周年記念セールで半額で購入しました。箱絵もカッコヨク、いい買い物をしました。
1/350の艦船模型は完成後のサイズが大きすぎ、しかもマストやら張り線やらと大型キットなのに非常に繊細なパーツも多く、保管には大変気を遣わなければいけません。以前作った1/350のガンビアベイも小型の空母ながら、完成サイズはかなり大きく、大変でした。それでもう1/350は作らないと決めていたのですが、駆逐艦ならば細長くサイズも比較的小さいので、なんとかなりそうです。そしてなによりも大きめのスケールのキットを作る事で様々なパーツの本来の姿を少しでも知ることができればと思い作る事にしました。
艦船キットの勉強のつもりで製作します。じっくりと取り組んでいきたいと思っています。
エッチングパーツの準備
キットにはエッチングパーツが付属しています。上の小さい方が元々の秋月に入っていた物で、組み立て説明書にも記載があります。
一方下の手すりとか電探とかが付いたエッチングパーツは限定版の特別なエッチングパーツのようです。こちらは別の説明書が入っていました。
エッチングパーツは封を開けて保護シールを外したらすぐに中性洗剤で洗浄し、乾燥機で急いで乾燥させ、メタルプライマーを塗装しました。これで錆びたりする心配は無くなります。
さらに奥まで塗料が回り込まない場合の保険として軍感触よりも少しだけ暗いエキストラ・ダーク・シーグレーで塗装しておきました。繊細なモールドが埋まるといやなのでサフは吹きませんでした。
船体の整形
スライド金型で抜かれた船体パーツは窓のモールドも深く、なかなかしっかりとしているのですが、パーティングラインやスライド金型の合わせ目の段差が目立ちます。これをHiQパーツのサンディングスティックで一気に削ります。大型の粗いヤスリを使って一気に削った方が歪みにくいと聞いたことがあるので、いつもそうしています。#240という非常に粗い番手から、#320、#400、#600、#800、#1000まで使います。これでツルツルです。
船体には艦底色と船体色の塗分けラインがモールドされているのですが、これが舷外電路の半分ほどの太さがあり、塗装後も目立ってしまうことは必至だったので、削り落としました。ただし完全に削ってしまうのではなく、ほんのりと残るようにしてあります。これでマスキングが楽になるはずです。保険のために、一応位置を物差しで測ってはおきました。
船体の組み立て
船体を組み立てます。船尾には爆雷を投下するための張り出しがあるのですが、それを付けるために船体を切り欠くように指示があります。デザインナイフでザックリと切り取ってから、ヤスリで少しずつ削って現物あわせで調整しました。
今回はフルハルモデルなのでスクリューが付きます。スクリューの軸はキットではプラパーツなのですが、この部分を切り取って同じ太さの(0.8mm)真鍮線に置き換えました。少し長いのですが長さは後ほど調整します。舵は作業の途中で折ってしまいそうなので、差し込むだけにしています。最後の最後に差し込めばいいですよね。
艦底の塗装
艦底を塗装します。Mr.カラーの艦底色です。大型キットの場合ついついハンドピースとキットの距離を離してしまいます。その結果塗料がキットに到達する前に乾いてしまい、塗装がザラザラになってしまいます。それで最後にリターダー入りの溶剤で薄めに溶いた塗料を吹き付け、ザラザラを解消しておきました。カーモデルじゃないんでピカピカにまではする必要ありませんけどね。半ツヤで仕上がれば十分です。
いくら小型の駆逐艦とは言え、これでも長さは38cmもあります。完成したら見応えがありそうですね。楽しみです。
(全作品完成まで あと84)
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