海上自衛隊・護衛艦 DDH-181 ひゅうが Op.346 制作開始
2014年11月1日
NEKO・MOOK の「海上自衛隊モデル大全」に掲載された作例の制作記をアップします。実際に制作が行われたのはお盆過ぎの8月末ごろなのですが、本が昨日発売になったた、BLOG記事の公開のお許しを得ました。ページの都合で本には書けなかったこともあります。
老朽化したはるな型護衛艦の後継として建造されたのがひゅうが型護衛艦です。複数のヘリを搭載するひゅうがはヘリの運用効率を上げるために空母のように全通甲板と島型艦橋を持ち、まるで空母のような姿をしています。ただ残念ながら現代の大型化した艦載機を発着させることはできないので、空母というわけにはいきませんね。
キットはピットロードの1/700です。大変評判の良いキットで作りやすく精密に再現されているらしいので作るのが楽しみです。今回は運良く純正エッチングパーツも手に入ったので使ってみます。
キットには脱落を防ぐためのネットだけが入っていますが、純正のエッチングパーツセットにはさらに手すりとホイップアンテナ、ヘリの回転翼などが含まれています。これだけでも十分なディテールアップが可能でしょうね。
キットは出版社様より提供されたものですし、使用するエッチングパーツなども必要に応じて買ってくれれば費用はお支払いしますと言われていたので、遠慮無く買わせていただきました(笑)。また、作成にあたり資料本を貸していただいた友人の奥山さんに感謝します。
エレベーターの塗装と組み立て
エレベーターは降りた状態と上がった状態の選択ができるようになっているので、2つあるエレベーターのうち後ろの大型の方を下がった状態で作ってみることにします。組み立て後は塗装ができなくなるので、あらかじめ塗装して組み立てておきます。
壁面は防眩のためにつや消し黒で塗られているので、パーツの状態で塗装しておきます。エレベーターを含む床は飛行甲板と同じ色で塗装しデカールを貼っておきます。デカールはシルバリングを防ぐために下地をツヤ有りクリアでコートして貼り、その上からツヤ消しクリアを吹いてツヤの調整をしました。
エレベーターのある床には4隅に黄色いマーカーが塗られているので、それを筆塗りで再現しておきました。
甲板と艦橋の組み立て
甲板や艦橋は別で塗装して組み立てた方が段取りとしては楽なのですが、艦橋と船体の間の合わせ目は実艦では折れ目だけでパネルラインはありません。これを消すためには組み立て後に整形して塗装をしなければいけないので先に組み立てます。
甲板は少しサイズがおおきいようで、無理にはめようとすると中央が浮いてしまいます。そこで赤く印した部分を慎重に削って合わせます。その際、甲板を止めるダボも位置が少しずれてしまうので、船首に近い側のダボを切り飛ばしました。
艦橋は組み立てた後で甲板に接着し、合わせ目をパテで消しておきました。パーツの合いが非常に良いので合わせ目はほどんど目立たないので、軽くパテ埋めして削るだけで済みました。
魚雷発射管は肉が厚いというよりはほぼ肉だけなので(笑)、ドリルで穴を広げて肉を薄くします。これでも厚いくらいに見えますが、肉眼で見ると結構ウスウスです。
比較のために写真では上の1つだけ作業しないで残してありますが、ちゃんと全部広げておきましたよ。
甲板の塗装
飛行甲板を塗装します。塗料はクレオスのMr.カラーの333番のエクストラライトシーグレーを使いました。実艦の写真を見ると補修の跡なのか甲板の色が部分的に暗い色の部分があるのでそこを黒を混ぜた暗色で塗ってみました。
全体に実際よりも暗い感じがしたので、最後に白を混ぜた明色をまだらに吹いて甲板が退色した感じにしてみました。
後でデカールを貼るのでその下地作りのために甲板全体にツヤ有りクリアを吹きました。こうすることでデカールのシルバリングを防ぐことができます。実際にデカールを貼るのは船体の塗装が完了してからになりますけどね。クリアのせいで飛行甲板に艦橋の影が映り込んでいます。
(全作品完成まで あと89)
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