F-86Dセイバードッグ その8 機体の整形と修正
2015年11月18日
Category : 飛行機Tags : F-86航空自衛隊
貼り合わせた機体の合わせ目を整形します。セイバーは機体の中央の合わせ目にパネルラインが存在しないので、全部消さなければいけないので大変です。またその作業と一緒に、自衛隊に配備された機体には存在しない点検用パネルのモールドを消しました。
詳しくはつづきをどうぞ…
不要なモールドを埋める
貼り合わせた機体の合わせ目を埋めたパテが固まるのを待つ間に機体の修正をします。セイバードックは作られた時期により細かな違いがあるようで、キットに入っている機体はデカール替えで自衛隊機を作れるようになってはいますが、微妙な違いがありました。
ネットで調べた写真や浜松基地にある実機を取材した写真から不要なモールドを埋めていきます。機体の左右にある排気口(?)の1つをエポキシパテで埋めました。
これは機体右側の中央後ろ寄りの部分です。2つの点検用のパネルが要らないようなので埋めておきます。他にもあるかもしれませんが、実機をくまなく撮影下わけじゃ無いので分からない部分はそのままです。
機体の左側も同様に不要なパネルや排気口を埋めておきます。埋めた後削る量を最小にするために余分のパテを溶剤を浸ませた筆で拭き取ってます。こうすることで削るときに周囲のモールドを消してしまうのを最小にしようと思いました。
でも実際には結構モールドは無くなってしまいます。完全に無くなってしまう前に、モールドを彫り直して深くしておいてから削りました。
合わせ目消し
機体中央の合わせ目を消します。パテが固まったら、削る前に、パネルラインを彫り直し、さらにリベットの痕も深く付けておきました。
パテが固まったらヤスリで削ります。#320、#400、#600、#800まで削ったらサフを吹いて様子を見ます。
写真ではピントが合っていないので、リベットが消えてしまっているように見えますが、結構ちゃんと残っていますし、中央の合わせ目は消えました。
(全作品完成まで あと98)
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元F-86Dの整備員(Radar)です。大変懐かしく拝見いたしました。空自のF-86DはF-86D-26NAから-45NAまで何種類かあり、外観はさほど変わりませんが中味が少しずつ違います。そのため外部の注意書きや点検口に若干の違いがありました。外部の塗装は胴体下面のシルバーを除き無塗装です。レドームは黒が多いですが、茶色も存在します。レドームは交換することがありますので、ある日突然黒から茶色にということもあります。新品のレドームはやや艶があります。尾翼の機番はステンシルスタイルですが実機はゴシックです。F-86Dは駐機時にはSpeedBrake閉位置、F-86Fは開位置です。
先端にTACANのANTが付いていますが全機TACAN装備したわけではありません。TACAN装備機はCockpitから機首までのダークグリーンの部分(RADAR BAYと言います。)の機首部分の左右に少しの膨らみがあります。Rocket Packageはシルバー塗装ですが、射撃するとRocketの排ガスで機体下面も含めかなり汚れますので洗浄しました。現在展示されている機体は防錆もかねて塗装をやり直していると思われますので、現用中の頃と比べると似ても似つかぬものだと思いますが、昔のことですので私の記憶もかなり薄れております。
大内さんこんにちは。コメントありがとうございます。
実機を触っていたなんてうらやましい限りです。
機体の塗装が下面だけだったというのはビックリです。どなたが始めたかはわかりませんが、ネットで見つける作例では機体の前半分が塗装となっているので、それに従ったのですが、そうじゃなかったんですね。
またいろいろと教えてください。