日本海軍・戦艦武蔵 Op.391 制作開始
2016年4月6日
世界最大の大和型戦艦の2番艦が武蔵です。7万tを超える巨体に46cm砲を9門も搭載した日本海軍が誇る巨大戦艦です。1番艦の半年後に作られており、民間の客船を作っていた長崎造船所で作られたため、内装は大和よりも優れていたとか。
今回作るのはフジミの1/700なのですが、艦NEXTシリーズという新しいシリーズの2つめです。1つめは実艦同様に大和です。まぁ、ほとんどそっくりな2艦なので両方とも製品化しないともったいないですよね。
艦NEXTはバンダイのガンプラの様に色プラで成型と接着剤不要のスナップキットとなっています。戦艦はほとんど同じ色なので、甲板と艦底を違う色で用意すればだいたい塗らないでも実際の色で完成させられるので、色プラ成型に向いてますよね。
接着剤、塗装不要キットというと入門用のお手軽キットのようにも見えますが、その内容を見ると全然そんなことはありません。もちろんエッチングパーツを多用する昨今の1/700艦戦模型のレベルには届きませんが、オールプラパーツの限界に挑戦するかのような製品はさすがにフジミって感じです。
今回は新製品のこの艦NEXT700武蔵をプラモ&ツールカタログ2016の作例として製作します。実際の製作は年初に行われたのですが、プラモカタログが発売になったので公開解禁ということです。
接着剤不要なので、塗装前に仮り組みで組み上げてみます。ではさっそく仮り組みをしてみましょう。
船体の組み立て
まずは船体を組み立てます。接着剤不要なので左右を貼り合わせるだけなのですが、抜けにくくするためにダボとダボ穴はキツめになっており、そのため微妙に隙間が空きます。
このままではやっぱりカッコ悪いので、ダボを少し切り飛ばして軽く奥まで入るようにします。そのかわり壊れやすくなるので、接着剤を使ってしっかりと固定します。塗装のための分解が不要な部分は接着してしまいます。
甲板の組み立て
甲板を組み立てます。飛行機を載せる甲板のリノリウム部分はシールを貼って再現します。茶色に金色のラインが印刷されており、手軽に再現できるのがいいですね。
甲板には単装機関銃を取り付けるための穴を開けておきます。単装機関銃や副砲の上のアンテナやマストのパーツのように接着剤が無いと組み立てられないパーツがオプションとして入っています。接着剤を使って組み立てる人はこれは全部採用ですね。
艦橋と煙突の組み立て
艦橋と煙突、その周囲にある対空武装を組み立てます。煙突の先の黒く塗られている部分は別パーツです。
高射砲や対空機銃などはこうして見るととても良くできており、さすがはフジミですね。さらに周囲に積まれた土嚢までもパーツ化されています。なんかうれしいですね。
甲板が木の色では無く濃いグレーなのは、武蔵の甲板が途中から黒い不燃性の塗料で塗られていたことによるそうです。空からの探索で見えにくくするためだったらしいのですが、実際には航跡の白波が目立ってしまってあまり意味が無かったとも言われています。
普通の1/700艦戦模型では甲板上の細かなパーツは甲板に直接モールドされており、塗り分けをすることになるのですが、このキットでは色プラの別パーツとなっています。
そのためロープのリールなんかはちゃんと丸い形をしています。甲板に直接モールドならかまぼこ形にしか成型できませんからね。
本当なら全部組み立てを完了させたかったのですが、さすがに1日では無理でした。でももう1日あれば残りの主砲、副砲、マスト、クレーンなどの組み立てを完了させられると思います。
(全作品完成まで あと99)
エッチングパーツも含めて制作して欲しかったです。
吉田さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
この作品は雑誌(ムック)の作例として制作依頼されたものなので、素組で納品しなければいけなかったので私に選択の余地はありませんでした。素晴らしいキットで色々と手を入れたいところもあったので、どこかで機会があれば自腹でキットを買って作ってみたいですね。