T-34/76 六角砲塔ソフトエッジタイプ その15 戦車の仕上げ
2018年7月13日
Category : AFV ソビエト連邦Tags : T-34
いよいよ戦車の制作の大詰めです。もうほとんど完成しているようなものですが、最後に汚しを追加してさらに情報量を増そうと思います。
詳しくはつづきをどうぞ…
ピンウオッシュ
追加のウエザリングの最初はピンウオッシュです。ウオッシングで溝やモールドのディテールはそれなりに強調されたのですが、さらに影を足したいところにウエザリングマスターのグランドブラウンを筆で流します。ここでは点検ハッチのパネルラインとか排気管カバーの周囲、そして装甲板を留めているボルトの周囲とかです。クッキリと見えてきました。
ストリーキング(雨だれ)
次に雨だれの跡をつけます。雨だれはその名の通りストリーキンググライムという塗料を使います。Mr.ウエザリングカラーよりも濃いめで表面に残りやすい感じがします。この塗料を雨だれ跡の残りそうな場所に塗っていきます。
専用溶剤染ませた平筆で流れるように拭き取ります。少し残る感じで拭き取るのですが、拭き取り過ぎてしまったらもう一度描いてやりなおせばいいです。何度でもやり直せるのがいいですね。
錆だれ
戦車を作っている圧延鋼板とかはそんなにボロボロに錆びないのですが、普通の鉄とか溶接の跡とかは錆が浮いたりします。そんなところから錆が流れている様子を再現します。先ほどのストリーキンググライムは黒い焦げ茶色ですが、もっと錆色に近いラスト・ストリーク(錆だれかな?)という塗料を使います。
錆だれは拭き取ると言うよりは専用溶剤でぼかす感じです。非常に強く残しています。場所によってはかすかに残っている感じにしてもいいですよね。だんだん表面に表情がついてきました。
フェンダーのような比較的薄い(そうは言っても自動車のボディよりは厚いかもです)鉄板は錆が浮きやすいのでキズが多い辺りを中心にサビさせてみました。ラストストリークを点で置いて、溶剤でぼかします。小傷の中にも塗料が入って錆びている感じになりました。
排気管の汚れ
T-34シリーズのエンジンはアルミ製のディーゼルエンジンです。これがなかなか優秀らしくて、ドイツ軍がマネをしたくてもすぐにはできなかったようです。それはさておき、ディーゼルエンジンですから排気ガスは結構汚いですよね。現在の自動車は厳しい排ガス規制でディーゼル車でもわりと排気ガスはキレイなのですが、規制の対象外なのか鉄道のディーゼル機関車の排気ガスはまっ黒で、DD51なんて車体がススでまっ黒だったりします。そんなわけでT-34の排気管の周囲もまっ黒に汚してみました。
チッピング
今回は車体のキズは本当にひっかいて付けたりしているのであまりチッピングはいれていないのですが、メッシュの部分はひっかくと壊しそうですし、エッチングパーツの金色が出てきそうなので、スポンジとエナメル塗料を使ってチッピングをいれました。
第1弾は冬期迷彩が剥げた様子を作るためにグリーンでチッピング。その上から今度はグリーンの塗料も剥げたようにするために焦げ茶色をスポンジでポンポンとスタンプしました。白いところがあまり残らないくらいたくさん剥げさせています。
砲塔にもチッピングを入れました。ハッチの周囲の人の手がたくさん触れる部分を中心に剥げさせています。そしてエンジンデッキのメッシュと同様に砲塔側面に付けられた手すりも塗料が擦れて取れてしまったようにしました。これだけ塗料が剥げれば錆も浮きそうなものですよね。
車体の前面にはフェンダーや牽引フックを中心にチッピングを追加しました。ここまでよれよれになってくれると、フェンダーを一生懸命凸凹に削った甲斐がありました。プラの厚みは実際には1mm程度もありそうなのですが、この写真だけ見るともっとうんと薄そうに見えますよね。
土汚れ
土煙を巻き上げて走る戦車は車体の下だけで無く上にも土埃がたまります。戦争の映画とかをみると、地面に着弾した砲弾が巻き上げた土が上から降ってきたりもしています。ですから、隅っこには土埃を貯めます。
車体の下部を汚したウエザリングペーストを溶剤で薄く溶いて土の貯まりそうな所に流します。こんな車体の段になった所とか、フェンダーなんかは縁に枠があるので結構貯まりそうですよね。
これで戦車の完成です。結構ボロボロに汚れています。激しい戦闘の続いた東部戦線です。そして質より量のソ連軍です。戦車を大切にするとはとても思えません。そんな私の偏見でソ連戦車はいつもボロボロです(+_+)\バキッ!
さて、次回からはフィギュアの塗装に入ります。フィギュアは時間がかかるのである程度できてからまとめてアップした方がいいかもしれませんね。少しばかり更新の頻度が下がるかも知れませんがご了承ください。暑いしね・・・(;^_^A
(全作品完成まで あと125)
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