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5号戦車パンターD型/パンタートーチカ その12 ウエザリング

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : ドラゴン Post : 468-12

ウエザリング

いよいよ仕上げに入ります。まだ付けていなかったシュルツェンを取り付けて汚しに入ります。雨だれにチッピングそして泥汚れや錆を付けます。今回で戦車は完成です。

詳しくはつづきをどうぞ…

シュルツェン

シュルツェンの取り付け

一度外していたシュルツェンを取り付けます。順番をひかえておかなかったのでまるでパズルでした。車体はウオッシングをしてあるのですが、シュルツェンは塗装しただけの新品なのでその違いがよく分かります。

シュルツェンの汚し

シュルツェンもスミイレとウオッシングから始めます。でもその前にシュルツェンにこすってできる傷を付けました。デザインナイフの刃先で横にスジを何本か入れました。その上からスミ入れ塗料を塗り、ウオッシングをします。キズがクッキリと目立ってきました。

雨だれ(ストリーキング)

雨だれ

車体に雨だれや錆が垂れた跡を再現します。スミイレはクレオスのMr.ウエザリングカラーでしたが、今度はもう少し残りやすいAKインターラクティブの仕上げ塗料を使います。使ったのは雨だれ用にストリーキンググライム、錆だれ用にラストストリークです。

砲塔の雨だれ

砲塔にも同じ様に雨だれや錆だれをつけます。傾斜装甲を持つパンターには広い面がたくさんあるので付け甲斐がありますよね。

車体側面の雨だれ

車体側面の装甲板やシュルツェンにも雨だれをたくさんつけます。シュルツェンのこすったキズからは赤いラストストリークを使って錆が流れているようにもしました。

OVMの錆

OVMの錆

未塗装のOVMはうっすらと錆が浮きます。その錆をピグメントで再現します。MIGピグメントの黒と赤茶色(ラスト)を適量混ぜて錆色を作り、エナメル溶剤で泥状に溶きOVMの金属部分に塗ります。乾いたら綿棒とか堅い筆でこすって落とします。すると角とかからはメタルカラーの金属光沢が現れるのですが、奥まった部分とかには錆が残って鉄が錆びた感じになります。

予備履帯の錆

予備履帯もOVMの金属部分と同じ様に仕上げます。鋳物の履帯はすぐに錆びそうですよね。

ジャッキとシャックル

ジャッキとシャックル

ジャッキとシャックルは激しく使われて塗料がほとんど落ちちゃったと言うように仕上げる場合は他のOVMと同様にするのですが、今回はまだ塗料が結構残っている状態で仕上げました。でも車体の他の部分とは違って結構ボロボロです。この派手なチッピングはスポンジを使って付けています。

チッピング

シャックルの取り付け

車体にチッピングを入れます。シャックルやジャッキと同じでスポンジを使ってエナメル塗料をスタンプしていきます。私のようながさつな人間には筆でチマチマ描いていると次第に点々が大きくなってしまうので、スポンジでポンポンやる方が向いています。エナメル塗料なのでやり過ぎたら落とせますしね。

先程仕上げたシャックルを取り付けてみました。シャックルを引っかけているパイプも薄く削っているので良い感じですよね。さらにやるなら、このパイプの先に小さな穴を開けてシャックルが脱落するのを防止するピンとそのピンが脱落するのを防止するチェーンを作ってやるのもいいかもしれません。今回は訳あってそこまでの追加工作はできませんが、エッチングパーツセットにはそこまで揃っているメーカーもありますから、挑戦してみるのもいいかもです。

チッピング

砲塔のチッピングです。人が良く触れる部分や歩き回る部分にはたくさんキズを付けました。

排気管の仕上げと泥跳ね

排気管の仕上げと泥跳ね

排気管は錆色のピグメントを塗ってから落とすと言う手順はOVMと同じですが、あえて落とし方を優しくしてたくさん錆色が残るようにしています。ジャッキを取り付けてから最後に溶いたピグメントを平筆の先に付けて指ではじくかエアブラシで吹き飛ばして泥跳ねを付けました。今回はエアブラシの圧を上げて吹き付けたのですが、指ではじく方が良い感じのような気がしました。

車体側面の泥跳ね

車体側面にも泥跳ねをつけるのですが、車体後部に比べるとうんと減らしていますし、飛ばすのはほぼほぼ後だけにしています。ただシュルツェンの下端にはちょこちょこ泥色のピグメントを付けました。

土埃

土埃

舞い上がった土埃が入り隅に貯まった感じをだすために、アルコールで薄く溶いたピグメントを流します。少し付けすぎたときはアルコールで拭いたり広げたりします。

フェンダーの補強の折り目とか装甲板やシュルツェンのエッジのようにしょっちゅう擦れて錆ではなくて金属光沢が出てしまっていそうな箇所には鉛筆をこすりつけて金属光沢をつけています。やりすぎても良くないのですが、少し加えるとなんだかライブ感が出ていいですよ。

戦車が完成!

ウエザリング

これで戦車が完成です。シンプルな傾斜装甲、長い主砲、大きな転輪。走攻守の三拍子がそろった傑作戦車のパンターD型の完成です。普通のキットならここでフィニッシュですが、まだパンタートーチカの仕上げが残っています。でも戦車の仕上げに比べると作業量はずっと少ないので、次回には完成させられます。

(全作品完成まで あと123)

 

 

 

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