ティーガー1後期生産型鉄道輸送状態 その3 車体上部の組み立てとツィンメリット・コーティング
2020年6月23日
Category : AFV ドイツTags : ティーガー1
車体の上部を組み立ててできあがっている下部に取り付けます。それと今回はツィンメリット・コーティングのお話です。最近ではコーティング済みのキットなんかも増えてきており、さらにはシート状になっている製品なんかもでていて、昔ながらのパテで作ることはなくなってました。ただどんな車輌もアフターパーツのコーティングシートが製品化されているわけじゃないので、パテの手法はおぼえておいて損はありません。そんなわけで久しぶりにパテで作ることにしました。
詳しくはつづきをどうぞ…
車体上部の組み立て
車体の上下を貼り合わせる前に運転手と無線手のハッチを取り付けます。ハッチは開閉出来るように組み立てられます。開けても中味を作ってるわけじゃ無いので開け閉めしたい訳じゃ無く、開閉できるようにしておけば、ペリスコープを別で塗装して取り付けられるので都合がいいんです。このあたりは少しウレシイですよね。
フェンダーの切り取り
本来はこのピンクで塗った位置にフェンダーがあるのですが、フェンダーはエッチングパーツで作り直すので、切り落としました。これが本来の装甲板の形です。
車体上下の貼り合わせ
車体の上下を貼り合わせます。これで車体が形になりました。緑色のパテで埋めてある箇所は、本来の装甲板の合わせ目とは違うラインでパーツが分かれていたので、埋めて整形します。上からコーティングをするので見えなくなるかも知れませんが、一応保険のためです。コーティングをしてしまったら、それこそ隙間が目立つことが分かっても何もできませんからね。
ツィンメリット・コーティング
これがコーティングに使ったエポキシパテと凸凹の模様を付けるコーティングローラーです。エポキシパテは2種類の粘土状の樹脂を混ぜることによって化学反応で硬化させるパテです。混ぜてから2〜3時間で硬化すると書かれていますが、実際に伸ばしたり模様を付けたりできるのは、混ぜてからせいぜい30分〜1時間程度じゃないでしょうか。その後2〜3時間でカチカチになります。私はうっかりお徳用を買ってしまったのですが、これだけあるとティーガー1型は20輛ほど作れそうです。たぶん大部分は古くなって捨てることになるんでしょうね。もったいない・・・(~_~;)
エポキシパテは少しずつ取って平らにのばします。ステンレスの板の上で木の丸棒でコロコロしてそばの生地をのばすように薄くします。その時ステンレスのバットや棒にくっつかないように粉を撒きます。粉というのはベビーパウダーでして、おかげで作業中はずっと良い匂いがしています。豆粒ほどのパテもこれくらいのサイズにまで広がります。かなりペラペラです。
伸ばしたパテはカッターナイフ(大きい方)の歯を使って慎重にステンレスのバットから剥がし、戦車の車体に乗せます。その時ベビーパウダーが付いているので、キットには付きにくいので、プラモの表面を水で濡らしてからパテを載せます。こうすることでパテは戦車の表面に沿って貼り付いてくれます。
先に凸凹のあるローラーの付いたコーティングローラーを使って溝を刻みます。ローラーが入らない隅っこには同じセットに入っているスタンプを使います。実はパテは少し固まりかけになるまで待ってからローラーをかけるとキレイにできるということをすっかり忘れていて、ベトベトのままいきなりローラーをかけてグチャグチャになってしまいました。ところどころ乱れているのはそのためです。またローラーをキッチリと垂直に当てていないところはパターンが偏ったりもしています。なかなか難しいですね。少しずつ要領はつかんできてはいるのですが、勘を取り戻した頃には終わってそうです(;^ω^)
ヘッドライトのコード
ヘッドライトのコードは車体にモールドされているのですが、車体から浮いてヘッドライトの基部につながる部分は省略されていました。そこだけつなごうかとも思ったのですが、全部切り落として付け直した方が簡単なので、コードをハンダ線で置き換えました。
少し乱れているところもあるので、次回側面のコーティングをする時に補修します。側面はもっと上手にできるようになると思います・・・というか、形が単純で簡単そうなので、側面を練習用に最初にすればよかったですね。そんなことも忘れていました。
(全作品完成まで あと121)
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