7.5cm砲搭載1号戦車B型対戦車自走砲 その10 塗装
2024年7月2日
Category : AFV ドイツTags : 1号対戦車自走砲1号戦車7.5cmPak40/Stuk40
さて、いよいよ塗装作業です。今回は私なりの解釈で、ご覧の様な塗り分けとしました。倉庫から引っ張り出してきた、古い1号戦車は、開戦当時のジャーマングレー。そして追加で取り付けられた、主砲を含めたパーツはダークイエローがベースです。ジャーマングレー部分を塗装するための資材も無く、そのまま戦線に送り出されます。ただし航空機からの攻撃を避けるために、ブラウンで迷彩塗装です。グリーンを塗らないのは、瓦礫の山のベルリン戦だからです。大戦末期感を押し出しました。この塗装を、サフ吹きから基本塗装、そして迷彩塗装まで一気に仕上げました。
詳しくは続きをどうぞ・・・
マスキング
まずはマスキングです。境目にはマスキングテープを貼り、車体の中にはティッシュを丸めて詰め込んでいます。開いているクラッペは、裏側にマスキングテープを貼りました。おそらくここは吹きこぼれるでしょうが、そこは筆塗りで修正します。目立たない箇所なので、大丈夫でしょう。
影色のサフ吹き
まずはサーフェイサーを吹きます。サフは黒サフと茶色のサフとグレーのサフを混ぜて作った、自家製の影色のサフです。混合比率は黒:茶:グレーが48%:48%:4%ぐらいです。もうまっ黒です。
グレーのサフ吹き
影色の上から、グレーのサフを真上から吹きます。この角度からの写真だと、ほとんどグレーになってしまっています。写真が悪いですね。横から見ると、車体の下半分とか、主砲の影になる部部はまっ黒なままです。
基本塗装(ジャーマングレー)
まずは車体の下半分をジャーマングレーの暗色で塗装します。エンジンデッキの側面とか、車体の後ろも光が当たりにくいので、暗色で塗っています。
次に基本色で残りの部分を塗装します。斜め上を向いた面とか、水平の面なんかが対象となります。そして最後に光が強く当たる部分、水平やそれに近い部分に、明色を軽く吹いて明るくします。
私はいつもジャーマングレーは使いません。クレオスもタミヤも少し暗すぎるからです。私がジャーマングレーと呼んでいるのは、クレオスのMr.カラー333番のエクストラダークシーグレーです。そして暗色は116番のRLMブラックグレー、明色は331番のダークシーグレーです。
基本塗装(ダークイエロー)
続いて主砲などをダークイエローで塗装します。ダークイエローは自家製のダークイエローを中心に、明色と暗色を作っています。自家製のダークイエローは、昔見せてもらったドイツ軍の砲弾ケース(だったかな?)の色を参考に調色しています。調色の再現性を重視して、クレオスのMr.カラー19番サンディブラウン、21番ミドルストーンそして62番ツヤ消しホワイトを、まるまる1瓶ずつ使って作ります。それに自家製の影色を混ぜて暗色を、ツヤ消しホワイトを混ぜて明色を作ります。
迷彩塗装
次は迷彩塗装です。今回はタミヤラッカーのLP57レッドブラウンをそのまま使いました。少し薄めに溶いて、発色が悪いくらいの吹き加減で塗装しました。足りない塗料をやりくりして塗ったという設定です。ところどころツヤムラが出てますが、これはクリアコートでツヤを統一するので、タブン目立たなくなると思います。
ツヤ有りクリア
まずは全体にツヤ有りのクリアを吹きます。もう濡れた様にテッカテカです。これは2つの目的があり、ツヤを統一して、ツヤムラを消すのと、もう一つはデカールの下地づくりです。表面をツルツルにしておけば、デカールの余白が白浮きするシルバリングを軽減できます。
今日はここまでで、後はしっかり乾燥させます。明日はデカールを貼ってさらに乾燥させます・・・というか、もう貼りました。今日の記事は、昨日の作業分です。サフ吹きから迷彩塗装、クリアコートまで一気に仕上げたので、夜が遅くなりすぎたので、アップは次の日(つまり今日ですが)にしました。次回は乾燥したデカールの上からツヤ消しクリアを吹いて、細部の塗り分けに進みます。
(全作品完成まで あと114)
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根生さん
今晩は。
末期のベルリン戦と言う事でご自分の解釈での塗装、自由な発想での塗装は楽しいと思います。
ダークイエローにミドルストーンをお使いですが私も使っています。
あくまでも私のイメージですが、既存のダークイエローは黄色味が強いように感じてミドルストーンを使うようになりました。
tomboy07さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
実はこのダークイエローの配合、模型道場の仲田裕之師匠から教えていただいたレシピなんです。行きつけのプラモ屋さんの常連メンバーと一緒に、仲田さんと夕食をご一緒させていただいたときに伝授されました。これが保管状態の良い、実物の砲弾ケースのダークイエローと非常に近かったので驚きました。それ以来、ずっとこのレシピです。
根生さん
今晩は。
ダークイエローの処方は仲田師匠の直伝とはすごいですね。
仲田師匠は、CSで放送されていた「大人のプラモ道」で何回か出演されていました。
大いに参考になりました。