MS-06Sシャア専用ザク その3 追加工作、そして塗装開始
2007年8月4日
ちょっとした工作
私はモビルスーツのディテールには詳しくないので、どこにどう手を入れて良いのかは皆目検討が付きません。もともとバンダイのマスターグレードはなかなかの品質で、私程度のモデラーにはなんら不満はないのですが、少しだけ手を入れました。
頭は上下二分割されているのですが、これは接着してしまっても中身を入れることができるので、接着して接合面をパテで消しました。パテは最近購入したフィニッシャーズのパテでして、モケモケの店長がいつも使ってるやつです。これがなかなかの優れもので、数分で固まる上、食いつきも良く、堅さもほどほどできれいに整形することができます。
光硬化パテは太陽光なら数秒で硬化するのですが、蛍光灯なら2分ほどかかります。これならばフィニッシャーズでもそれほど変わりません。むしろ食いつきの良さでフィニッシャーズのほうが使い勝手がいいかもしれませんね。
右のパーツは肩の装甲です。ザクの左肩には3本のスパイクが生えています。スパイクですからとがっていなければならないのですが、子供をメインターゲットとしているバンダイとしては、小さなお子様に怪我でもされたら大変です。そこでわざと先が丸めてあるのです。
先がとがっていた方がカッコいいので、プラ棒を使って先を延長しました。内側から2mmのドリルで穴を開けます。そしてそこに、プラ棒を差し込みます。接着剤で固めたらナイフとヤスリで形を整えます。黒いのは隙間埋めに使った黒い瞬間接着剤です。瞬着だけではきれいにツルツルにならなかったので、さらにパテも使いました。
そうそう、頭の上のアンテナもとがらせてあります。
指を切り離す
このキットでは指は親指と人差し指は独立して動くのですが、残りの3本はまとめて動きます。指の関節はそれぞれバラバラで動きますから、ほとんどこれで問題はないのですが、つながった3本を切り離すだけで、5本が独立して動くようになるのですから、ちょっとやってみたくなりました。
おそらく武器を持たせたりするのに、中指以降の3本はまとめて動いた方がポーズを取らせ易いとは思います。5本が独立していると薬指当たりがあらぬ方向を向いてしまいそうです。でも、やっぱりやってしまいました。
塗装開始
再度分解して塗装をするのですが、あまりに全部をバラバラにしてしまうと、再び組み立てるのが大変そうなので、導体、足、頭、手の順でばらして塗ることにします。塗装を一気にすませた方が効率がいいことは判るのですが、ランナーから離れた大量のパーツを別々に塗装したことなんてありませんから、ここはひとつ大事を取ることにしました。
このキットは外のピンクの装甲板を外すと中に骨格があるのですが、全部塗るのも大変ですし、細かな塗り分けも判りませんから、装甲板は接着し、骨格部分は見える所だけを塗装することにしました。
黒い骨格のパーツはABS樹脂です。丈夫で摩耗に強いのですが、塗料が乗りにくいのが玉に瑕です。当然サーフェイサーを下地に吹く必要がありそうです。また、装甲板は通常のスチロール樹脂ですが、エンジ色やサーモンピンクですから、プラが透けるといけないので、こちらもサフを吹くことにします。
中の骨格部分は完全にはばらしませんでした。関節を曲げたり伸ばしたりしながら塗り残しができないように注意して塗装です。塗料の届かないところは見えないところ。見えないところは、塗らなくて良いところ、というのがAFVモデラーの一般的なポリシーです(ホントカ?)。全部バラバラの状態で塗装する、ガンプラモデラーやカーモデラーからすると手抜きもいいところですよね。
装甲板は表面にサーフェイサーを吹き、次に裏側に機体内部色(ジャーマングレー)を吹きます。このとき内側にABS樹脂のパーツが付く場合は塗装前に接着してしまいます。
機体色を塗る前に、シャドウ吹きというのをやってみました。以前戦車でやってみたときは、タミヤの水性アクリルだったので、隠蔽力がありすぎて、シャドウがぜんぶ隠れてしまいました。しかし今回はラッカー系塗料(クレオスのMr.カラーのガンプラ用)ですから、ほんのりとエッジに黒を残せるかもしれません。
私は隅っこやパネルの境目にはシャドウを入れますが、突起の先端には入れるつもりはありません。ホビーjapanの作例ではスパイクの先端まで黒っぽくなっています。先端部にシャドウを入れるのは私の趣味ではありません、ここには最終的にドライブラシでハイライトを入れるつもりです。
装甲の合わせ目
ガンプラ初心者の私はホビーjapanの特集の作例を参考に作業を進めているのですが、ここではふくらはぎなどにある装甲板の合わせ目を消してから塗装しています。なんでもアニメのザクにはここに合わせ目は入っていないようなのです。そしてここに線がないとなかなかすっきりとしてカッコもいいのです。
しかしよく考えたら、実際にザクを作る場合でも、この位置でふくらはぎの装甲板を左右に切り離さないとはめることはできませんよね。腿も上腕もそうです。
このライン、一度は消そうと思ったのですが、やはり残すことにしました。その方が作るのも楽ですしね。
(全作品完成まで あと18)
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