5号戦車回収車ベルゲパンター その9 スミ入れ、雨だれ、OVM等の仕上げ
2014年7月1日
Category : AFV ドイツTags : パンター戦車回収車
スミ入れ(ウオッシング)
スミ入れをします。スミ入れはタミヤのスミ入れ塗料のダークブラウンを使います。これを筆で影を入れたい場所に塗っていきます。そして指でさわっても取れないくらいまで乾かします。
表面をツヤ消しのままで終えているときは乾かしてしまうとツヤ消しのザラザラに塗料が染みこんで取れなくなってしまうのですが、表面を半ツヤにしてあるので、隅っこ以外はほぼ拭き取ることができます。平筆に溶剤を浸ませてどんどん拭き取ったのが右の写真です。スミ入れ前とあまり代わり映えがしませんが、これくらいが良いんです。溝や入り隅以外にスミが残ると薄汚いですからね。
雨だれ(ストリーキング)
スミ入れがしっかり乾いたら次は雨だれです。雨だれは専用塗料があります。その名も『ストリーキング・グライム』といいます。AKインターラクティブの製品で、タミヤと同じエナメル系ですが、タミヤよりも少し食いつきが良いような気がします。
今度は雨だれができそうな所にスジを入れておき、やはり手で触れるくらいに乾いたら溶剤を平筆に浸ませて拭き取ります。今回は少し表面をツルツルにしすぎたようで、あまり上手く残ってくれませんでした。まぁ、そんな時もあります。
駐鋤の錆
車体の後ろに付いている大きな鋤を仕上げます。これは壊れた戦車を引き上げるときに自分が戻されてしまうのを防ぐために地面に突き刺してブレーキにするためのものなのですが、地面にガリガリとこすってばかりなので、ペンキがかなり剥げているんじゃ無いかと予想しました。
ブルドーザーの写真をネットで探して、それのマネをして塗って見ました。最初はチッピングの要領で・・・と思ったのですが、どうもブルドーザーは全面的に剥げているようで、しかも堅い鋼板でできているので黒っぽい表面にうっすらと錆が浮いています。そんなイメージで塗ってみました。
焦げ茶色を調色してエアブラシで吹きます。マスキングはせずに塗料の残っている部分とはグラデーションになっています。また錆が浮いていそうな所には茶色を吹いています。
地面に突き刺さるエッジの部分はメタルカラーのアイアンをドライブラシの要領で塗って、こすって金属光沢を出してみました。目立つ箇所なのでいいアクセントになりました。
OVMの仕上げ
予備履帯やスコップなどのOVMを仕上げます。ダークアイアンで塗ってあるので、その上からさび色のビグメントを塗り、乾いたら堅い筆でこすって粉を落します。わずかに残ったピグメントが浮いた錆のようになり、さらにメタルカラーのダークアイアンの表面の粉が落ちて下から金属光沢が出ました。手軽に雰囲気が出せるのでいつもこの方法です。
(全作品完成まで あと89)
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