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ドイツ・7.5cm対戦車砲Pak97/38 Op.224 制作開始!!

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : ドラゴン Post : 224-1

急場しのぎの仏独合体大砲

ドイツ・7.5cm対戦車砲Pak97/38 1/35 ドラゴン

ドイツ・7.5cm対戦車砲Pak97/38 1/35 ドラゴン

1941年6月、夏至の日の明け方(北国の夏至ですからなんと午前3時ですよ!!)に突如ソ連領にドイツ軍が遭遇したのが、ドイツ軍の予想を超えた性能を持つT-34戦車でした。走攻守にすぐれたT-34に対し、ドイツ軍の主力戦車砲の3.7cm砲や5cm砲は役にたたず、ソ連兵からはドアノッカーとあざ笑われました。

そんな中、より強力な7.5cmPak40の生産が急ピッチで進められていたのですが、いかんせん戦線は待ってくれません。そこでドイツ陸軍はフランスから分捕った7.5cm砲M1897を自国の5cmPak38の砲架に乗せるというアイデアを考え出しました。そうして生み出されたのがこのPak97/38です。M1897の97とPak38の38を取ったネーミングですね。

いくら軽量のM1897とはいえ7.5cmの威力は大きく、そのためにより効き目の大きな穴ぼこだらけのマズルブレーキを用意したのですが、それでも5cm砲の砲架では反動を吸収しきれず、安定した射撃はできなかったそうです。

さらに、この短砲身では高い初速は望むべくも無く、そのため動く相手には命中精度が低かったそうです。

えっ?低い初速でT-34を打ち抜けるのかって?実はこの砲で戦車を撃つときは成形炸薬弾を使ったそうです。成形炸薬弾ならば低い初速でかまいませんし(あまり高いと効果が発揮できない)、成形炸薬弾はT-34のような傾斜装甲にも命中角度とは別に垂直に威力を発揮するので、非常に効果的だったのです。

そんなわけで、多少使いづらい面はあったにせよ、至近距離からはT-34に対してそれなりに有効な対戦車砲であり、一時的にせよドイツ軍を助けたのでした。

今回はそんな Pak97/38 をドラゴンのプレミアムキットで作ります。

砲の組み立て

7.5cm対戦車砲Pak97/38 砲の組立て

7.5cm対戦車砲Pak97/38 砲の組立て

プレミアムキットと言っても砲自体はたいしたことなく、この写真に写っている金属砲身やマズルブレーキはRBモデルの金属砲身セットを使いました。 なんだかんだ言っても小さな砲ですし、組み立てはあっという間に完了します。

7.5cm対戦車砲Pak97/38 RBモデルの金属砲身とマズルブレーキ

7.5cm対戦車砲Pak97/38 RBモデルの金属砲身とマズルブレーキ

途中、砲の先端のパーツの取り付け向きを間違えたため、一度剥がして付け直したので汚くなってしまいましたが、とっても精密にできています。やっぱり金属製は違いますね。この穴ぼこだらけのマズルブレーキはプラパーツでの再現は困難でしょうね。

はみ出た瞬間接着剤はキサゲ刷毛で削り落としておくことにしましょう。結構キレイになるんですよ。

7.5cm対戦車砲Pak97/38 砲の後ろ側

7.5cm対戦車砲Pak97/38 砲の後ろ側

砲の後側です。砲架は以前作ったPak38のパーツがそのまま入っています。あたりまえですけどね。ごちゃごちゃしていますが、それほどパーツ数も多くなく、すんなりと組むことができます。

今回は射撃姿勢とは言え砲手がハンドルを握っている姿勢をしていないので、ハンドルは先に砲架に取り付けてしまいました。この位置ですと砲架の足と砲尾のごく狭い場所に砲手が入らねばならないので、フィギュアをフィットさせるのはかなり難しかったんでしょうね。それで砲手は砲から少し離れています。

さて、実はこのキット、プレミアムの本領を発揮するのがこの砲の部分ではなく、この後作るフィギュアたちなんです。おそらく組み立てには砲の何倍もの時間がかかると思います。でも一気にやらないとモチベーションが下がってしまいますから、張り切って作ろうと思います。

(全作品完成まで あと76)

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