4号戦車D型 DAK熱帯仕様 その6 塗装
2015年4月22日
Category : AFV ドイツTags : 4号戦車アフリカ軍団
いよいよ塗装です。ジャーマングレーの上にサンドを重ねた北アフリカ迷彩(なのか?)です。砂嵐で擦れてハゲハゲになった様子を再現するために、一気に塗装を完了させました。
詳しくはつづきをどうぞ…
基本塗装
まずは基本塗装です。この時期のドイツ戦車は基本的にジャーマングレーで塗装されていました。ドイツ軍が戦車の基本色をダークイエローに変更したのが1943年の3月で、その2ヶ月後の5月にはドイツアフリカ軍団は連合軍に降伏しています。
ドイツアフリカ軍団に支給された戦車は基本色がジャーマングレーだったのですが、そのままでは砂漠で目立ってしょうがないので、現地でダークイエローに塗り替えられました。そんなアフリカのダークイエローを私は勝手にアフリカ迷彩と呼んでます。
そんなわけで、基本塗装はジャーマングレーです。まずは暗色で影になる車体の下部を塗装します。暗色はガイアのデュンケルグラウ(これはまっ黒です)に白を混ぜて適当に作った色を使いました。
ハッチや転輪、起動輪なども塗っておきます。
次に基本色を残りの部分に塗ります。ジャーマングレーをそのまま使うと少し暗いので私はMr.カラー#333のエキストラ・ライト・シーグレーを使います。
垂直に切り立った装甲板と水平な面の明度差をはっきりと出します。ですが今回はこの上からさらに色を重ねるので明色によるハイライトは加えませんでした。
アフリカ迷彩
アフリカ迷彩は擦れて剥げた様子を再現するために塗膜の弱いアメリカーナを使います。精製水で薄めてエアブラシで吹くのですが、濃度の調整が難しいですね。ラッカーに比べると扱いがやっかいです。
まずはアメリカーナのドライド・バジル・グリーンとチャコール・グレーを混ぜて暗色を作り、車体の影になる部分に塗りました。
アメリカーナのドライド・バジル・グリーンを基本色として上半分を塗装します。戦闘室とエンジンデッキのパーツは外せるので、垂直の面と天板やフェンダーなどの水平な面の明度差をマスキング無しで出すことができました。
私は天板にはグラデーションを入れません。天板にグラデーションをかけるとなんか天板が凹んで見えるんですよね。そう思うのは私だけでしょうか?
塗料の剥げ
熱砂にさらされてハゲハゲになった様子を再現します。ダイソーで買った堅くて太くて毛足が短い丸筆にアクリル溶剤を少しだけ付けてこすります。するとアメリカーナが溶剤に溶けて取れてくれます。
広い面の中心とか、凸になった部分、装甲板の角などを剥がします。なかなか楽しい作業ですよね。
車輪やハッチなど別に塗装しているパーツも飛び出した部分の塗料を剥がします。小さいのですぐに剥げてくるので、剥がしすぎないように要注意ですね。
いくら塗膜の弱いアメリカーナといえども時間を置けば塗膜が次第に強くなってきますから、今回はここまでを一気に作業しました。
最後に塗膜の保護とデカールの下地づくりのためにツヤ有りクリアを全体に吹きます。いつもならデカールを貼るあたりだけにするのですが、ツヤ有りクリアでアメリカーナの発色が変ってしまうので、転輪などを含めて全体にクリアを吹いています。明日はデカール貼りですね。
(全作品完成まで あと96)
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