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ドイツ・33式突撃重歩兵砲 Op.263 制作開始

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : ドラゴン Post : 263-1

ドイツ・33式突撃重歩兵砲 1/35 ドラゴン

ドイツ・33式突撃重歩兵砲 1/35 ドラゴン

前線で使用に耐えなくなった旧式の小型戦車に大きな大砲を乗せた自走砲というアイデアはドイツ軍で生み出され、最初の自走砲が1号戦車B型に15cm重歩兵砲sIG33を乗せた1号自走重歩兵砲が成功したことから、次々と開発されていきました。

最初の自走砲はただ大砲を砲架ごと乗せただけだったのが、次第に車体を低く納めるために、車体側を改造したり、専用の砲架を設計したりと進化していきます。

この33式突撃重歩兵砲はスターリングラードで建物にこもったソ連軍を攻撃するために大口径の榴弾砲を搭載した自走砲として設計されました。今度はより大きな3号戦車に搭載し、戦闘室を完全に装甲版で覆ったり、前面に増加装甲を施すなど、防御力にも配慮されました。この車輌は後に主砲を43式15cm砲を4号戦車に搭載したブルムベアへと発展していきます。

ブルムベアのご先祖様とも言えるこの車輌のキットはドラゴンから発売されていましたが、今回スマートキットの3号戦車車体を用いてリニューアルされました。箱絵もスターリングラードにフィーチャーしてジャーマングレーの車体が描かれており、なんだかカッコいいですよね。

車体の組み立て

33式突撃重歩兵砲

足まわりの組立て

まずはお約束通り足回りを組み立てます。説明書では履帯の取り付けはずっと後の行程になるのですが、ここで先に組み立ててしまいます。履帯のコマ数は説明書には書かれていませんが、左右共に95コマでした。3号戦車はトーションバーサスペンションを採用しているため左右で転輪の位置が微妙に異なっており、それが原因で左右のコマ数が異なることがあるのですが、今回は同じでした。

33式突撃重歩兵砲

連結ピンの頭は内側

履帯のパーツは左右で異なるパーツが入っています。実車の履帯は左右で同じなのですが、連結ピンの差し込む向きがあるため、連結ピン込みのプラモのパーツは左右で異なっているのです。2種類のパーツは色が変えてあるのですが、どちらがどちらに来るのかやはり説明書に書かれていません。3号戦車は連結ピンを外側から打ち込みますから、ピンの先が飛び出している方が内側になります。そうすると色の濃い方のパーツが右側(写真では向かって左側)にくることになります。赤の矢印の方向が前です。

33式突撃重歩兵砲

説明書には記載が無いが不要なので切り取る

フェンダー付け根の車体後端の形状が通常の3号戦車と異なっているため、別のパーツが用意されています。このあたりはドラゴンのこだわりなんでしょうが、フェンダーにもこのパーツがモールドされています。つまり、フェンダーからこの部分を切り取らねばならないのですが、やはり説明書にはなんの記載もありません。やれやれ・・・

フェンダー上パーツの組立てフェンダー上パーツの組立て

フェンダー上のパーツを組み立てます。消火器のフォルダーは大抵は消火器と一緒にモールドされているのですが、このキットではエッチングパーツで用意されています。なかなか意欲的ですよね。

33式突撃重歩兵砲

車体後部の組立て

車体の後部です。排気管の上のパーツもエッチングパーツで用意されています。薄くシャープになるのはいいのですが、キレイに曲げるのが難しく、凸凹になってしまいました。もう少し厚いとやりやすかったんですけどね。

フェンダーに穴を開ける位置は左右で少し違う

フェンダーに穴を開ける位置は左右で少し違う

フェンダーには戦闘室を取り付けるための穴を裏側から開けるのですが、左右で位置がずれています。向かって右側(左側)の穴が少し内側に入っています。

33式突撃重歩兵砲

このダボは不要なので切り飛ばす

戦闘室前面装甲版のパーツです。赤丸の箇所にもダボがあったのですが、これに対応する穴が車体側にありません。まぁ、切り飛ばせばすむことなので、あっさりと切り取りました。

また、左側の穴が少し内側に入ってしまっていますから、穴を外側に広げてダボが入るようにしました。

33式突撃重歩兵砲

戦闘室がなんとか収まった

なんとかこれで戦闘室がおさまるようになりましたが、乗せただけでピッタリというわけにはいかないようですね。まぁ、接着剤を付けて押さえれば隙間無く付けられる範囲です。

33式突撃重歩兵砲

エンジンデッキの組立て

車体の各パーツを組み立てます。牽引ワイヤーは金属製のワイヤーも入っているのですが、エンジンデッキの上には砲弾箱が乗ってあまり見えなくなるので、プラパーツを使いました。その代わり、ランナーにオマケで付いている蝶ねじを取り付けておきました。

33式突撃重歩兵砲

車体前部の組立て

前面にある砲のカバーは砲の俯仰に合わせて上下するようになっています。

33式突撃重歩兵砲

照準器潜望鏡のカバー

これは天板にある照準器の潜望鏡のカバーです。砲を左右に振ってもいいように大きな穴が開いています。がれきなどが入らないように棒が溶接されているのですが、ここは曲げ済みの針金が入っているので、接着するだけで再現できます。

(全作品完成まで あと89)

この記事は i-modellers 第5号に掲載された記事 を再編集したものです。

 

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