8.8cmPak43ヴァッフェントレーガー(ボルジッヒ・ラインメタル) Op.399 制作開始
2016年6月10日
Category : AFV ドイツTags : 8.8cmPak43ヴァッフェントレーガー
大戦末期に防御力は二の次で攻撃力だけを考慮して計画されたのが、超強力な8.8cmPak43を運用できる軽量で安価な車輌が8.8cmPak43ヴァッフェントレーガー(兵器運搬車)です。
最初大砲がクルップ社、車輌をシュタイアー社がRSOをベースに開発した車輌と大砲がラインメタル社、車輌を38(t)をベースにボルジッヒ社が開発した2つのタイプが試作されたのですが、いずれもコストや製産日数がかかりすぎることからボツになりました。そして最終的にはヘッツァーをベースにした車体にPak43の砲架をそのまま乗せたアルデルト社の案がアルデルト・ラインメタル案として採用されました。それが先日完成させた 8.8cmPak43ヴァッフェントレーガー だったのです。
それで今回製作するのはその時ボツになったボルジッヒ・ラインメタル案のヴァッフェントレーガーです。ドラゴンのサブブランドのサイバーホビーの製品で1/35です。箱にはアルデルト・ラインメタルと書かれているのですが、この形の車輌はジャーマンタンクスなどの資料で見る限りボルジッヒ・ラインメタル案ですね。ですからプラモ日記ではボルジッヒ・ラインメタルで通します。
制作記はつづきをどうぞ…
足回りの組み立て
まずは足回りを組み立てます。アルデルト案と比べてももともとベースが38(t)やヘッツァーなのでサスペンションなどはほとんど同じです。転輪のサイズが違うのと起動輪が少し大きくなっています。
エンジンを前に移動したり、低くぺっちゃんこの車体後部に弾薬庫を付けているあたりはアルデルト案とよく似ています。
転輪は何種類か入っているのですが、使うのはその中で一番モールドのモッサリした出来の悪そうなやつです。なんだかちょっとガッカリです。
誘導輪には驚くことに見える側に押し出しピンの跡があります。裏側に付けてくれれば目立たない物をなんでこちら側にあるんでしょうか?
ドラゴンのキットは最近ではモールドも繊細かつシャープで、押し出しピンの跡もほとんどありません。押し出しピンに関しては世界一と言えるほどのレベルでタミヤよりも優秀なくらいです。でもこのキットでは古い金型のパーツを使っているのか、少しばかりポンコツです。古いダメだった頃のドラゴンの再来のようです。なんだかいやな予感がしてきました。
(全作品完成まで あと103)
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