1号対空戦車A型 その7 塗装の仕上げ
2007年9月6日
Category : AFV ドイツTags : 1号戦車2cmFlak38
退色表現
ガイアカラーのドゥンケルゲルプはドイツの工業規格を元に、色を忠実に再現したそうですが、これにはスケール効果も経年変化も考慮に入っていないため、1/1の新車の戦車にならOKなのでしょうが、中古車の1/35でははやりそれなりに手を入れなければなりません。
というわけで、今回はドゥンケルゲルプにヘンプを加えて退色した色を作り、これを薄く吹き付けてみました。黒立ち上げ塗装よろしく、影になる部分にはあまり付かないように吹き付けます。
広報なごやんさんからの情報では、師匠はヘンプのように彩度のある色ではなく、ニュートラルグレーのような無彩色を混ぜるそうですが、師匠の38(t)も最終の仕上がりの色が若干緑に振っていますから、なんらかの有彩色が入っていると思うのですけどね・・・
まぁともかく、真っ黒だった1号対空戦車にやっと表情が付いてきました。
細部の塗り分けとデカール貼り
OVMやら履帯やらタイヤなどの細部を塗り分けます。ゴム部分はフラットブラックです。タイヤブラックではあまりに色が似ているので塗りにくいのなんのって・・・・えっ、塗らなくてもいいんじゃないかって?う~ん、そうかもしれませんね。
履帯はクレオスのメタルカラーのアイアンです。メタルカラーは非常にのびが良い上、隠蔽力がめちゃくちゃ強いので、溶剤で薄めてふでにたっぷり含ませ、履帯にちょんと付けると、奥までさっと広がります。この塗料がなかったら、たぶん先に履帯をエアブラシで吹いていたでしょうね。
OVMの木の部分はタミヤ水性のフレッシュで塗って、乾いたらコピックの0.2mmの茶色で細く木目を書きます。乾燥したら、上からクリアオレンジ+スモーク+フラットベース を混ぜた物をムラになるように塗りました。スモークを入れたのは彩度を落としたかったため、フラットベースを入れたのはバイオリンのようにピカピカでは困るからです。
車体にはデカールを貼って、一晩置きました。
ウオッシングとドライブラシ
ウオッシングは油彩の黒をペトロールで溶いてしました。ローアンバーを使わなかったのは赤みが乗ってしまうのを防ぐためです。
ドライブラシはタミヤのエナメルをペトロールで溶いて行いました。ジャーマングレーに白を混ぜながら4段階ほどしました。ドライブラシの理想は、ドライブラシがかかっていることを意識させない程度で、しかもドライブラシならではの効果がバッチリ出ていることと思うのですが、なかなかその域には到達できません。仲田師匠の38(t)をパソコンの画面いっぱいに表示して、参考にしながら行うのですが、出るのはため息ばかりです。ハァ~
ジャーマングレー考
巷ではジャーマングレーで大騒ぎになっていますが、私はそんな騒ぎも何処吹く風で我が道を突っ走っています。やはり名古屋は「オレ流」の本場ですからね。とはいえ、オレ流だってその都度やり方を変えながら進歩しています(3歩進んで2歩さがりますけど・・・)。今回どう変わったかを検証します。
これは歴代のジャーマングレー塗装のプラモです。左から作品25 2号戦車F型、作品90 Sd.kfz.251/17 そして今回の作品104 1号対空戦車A型です。
2号戦車はタミヤの水性アクリルのジャーマングレーをそのまま。ハーフトラックはタミヤの水性アクリルジャーマングレーに白を少々入れてこれをラッカーで溶きました。やはりたみやの瓶のままではかなり真っ黒です。さらに先の2つはウオッシングを焦げ茶で行っているので若干赤みがあります。
今回の1号対空戦車はヘンプを混ぜているため少し緑に振っていますが、先の2例よりは明らかに青いですね。最終的にはここにセピアのパステルをまぶすつもりですが、これで若干赤が入りそうです、さてどうなりますやら。
(全作品完成まで あと22)
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