ドイツ・1号対空戦車A型 その8 完成!!
2007年9月7日
Category : 完成 AFV ドイツTags : 1号戦車2cmFlak38
ピグメントで汚し
1号対空戦車A型は24輌が作られ、すべて東部戦線に送られました。当時の東部戦線では制空権はドイツ軍にあったため、本来の対空戦闘よりも歩兵の支援をすることの方が多かったようです。ドイツ軍は対空砲を水平に撃つのが好きですね。
さて、東部戦線と言うことですから使用するピグメントはロシアン・アースです。でもそのままではチョイと緑っぽくなりすぎるので、ヨーロピアン・ダストと半々で混ぜて使いました。塗っている最中は真っ赤っかですが、乾燥すると良い感じの泥の色になりました。
乾燥したピグメントは歯ブラシやら堅めのふでで削り落とします。履帯はメタルカラーで塗ってあるので、歯ブラシでこすると金属光沢が出てきます。接地面の金属光沢はこれで十分です。この後作るヴィネットの設定上、奥まったところ以外では固まりで残らないようにしました。
エアブラシでホコリの表現
戦車は走行中はかなり土埃をまきあげます。特に車体の後方は砲塔の高さくらいは余裕で舞い上がっています。そこで後ろにいくにつれホコリがたくさん付くように、エアブラシで土埃を吹き付けていきました。使用した色はピグメントにあわせてダークアースを使いました。
最後にセピアのパステルを削り、入り隅にこすりつけていきました。奥にたまった汚れや影の表現です。立体感がでますね。
ピグメントやパステルを定着させ、さらにデカールのシルバリングを押さえるために、スーパークリアのツヤ消しを軽く吹き付けておきました。
完成!!
今回ジャーマングレーを2段階に分けて塗るなど、新しい方法を試してみたのですが、結局終わってみるといつもの根生風に落ち着きました。これが作風ってやつなんでしょうね。ただ、土埃の表現など少しは進歩したような気が・・・・
これを書いていて気がついたのですが、戦車は後方が良く汚れるのですが、トレーラーは戦車の直後の前の方がたくさん汚れますよね。うっかりしていました。ヴィネットにするまでには直しておきましょう。
オリオンの仲田師匠(トライスタージャパンの社長)に直々にサインをもらったキットです。うれしさでモチベーションが上がっている内に一気に制作しました。トライスターの初期のキットですから、今のキットに比べると多少アラはあります。もちろんそれは比較の問題で、すばらしいキットであることに違いはありません。さらに、よく考えたら、初期とはいえまだ1年ちょいしか経っていないわけで、その間のトライスターの進歩はすばらしいものです。さすがは仲田師匠が開発に深く関わっている会社だけのことはあります。今後の展開が楽しみですね。
この後、フィギュアを作りさらにベースを作ってヴィネットに仕上げるつもりですが、とりあえずここまでで中断です。モケモケさんから戻ってきたパンターF型とアメリカ兵を完成させることにします。いつまでも制作中では気持ち悪いですからね。
(全作品完成まで あと21)
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