M13/40カーロ・アルマート その2 ディテールアップ
2009年3月2日
Category : AFV イタリアTags : カーロ・アルマート
モケモケの店長にカーロ・アルマートの写真をたくさん頂いて、つらつらと眺めてみると…やはり、カーロ・アルマートは実車の写真を見てはいけないと忠告されていたことが思い出されました。まさに禁断の扉です。
プラモは金属の型に溶けたプラスチックを流し込んで作ります。金属の型は引き抜かねばなりませんから、当然凹凸はある決まった方向にしか付けられないのです。そのため3次元の立体を再現するために複数のパーツを組み合わせるわけですが、それでもあまりに多くのパーツに分割すると、組み立ては大変になる上、製品価格も跳ね上がってしまいます。タミヤはそのあたりのさじ加減が絶妙で、再現できないような部分を無理して別パーツにするのではなく、上手に無視しています。
でもその無視された部分を見つけてしまうと、ディテールアップの虫がムズムズと這い出してきます。キットの素性が良く、組み立てにほとんどエネルギーが要らないため、まだまだ余力が残っているのもディテールアップの衝動に拍車をかけます。でもこれがタミヤの楽しさなんですね。ドラゴン(特にプレミアム・エディション)は素組でヘトヘトになりますし(笑)、AFVクラブや東欧のメーカーはそれ以前の問題です。もちろんそれだけにやりがいはあるのですけどね。てなわけで、ちょっとしたディテールアップをしてみました。
機銃のための出っ張りがあるのですが、ここの側面のリベットが省略されています。これは通常の金型では再現できません。砲塔の首元の跳弾板も同じですね。ここにぶつ切りにしたプラ棒を貼り付けました。(1)
ヘッドライトのステーは四角い板で車体に張り付いています。これをプラ板で再現し、6角プラ棒を薄切りにしたボルトを貼り付けました。本当はボルトの頭はとがっているのですが、そんなのは作れません。さすがに高石師範のまねをするのは100年経っても無理です。(2)
車体の側面に手すりのようなものがついています。箱絵にも描かれているのですが、キットではまったく省略されています。これを真鍮線で再現しました。サイズがよくわからないので適当です。(2)
雑具箱の留め具やエンジン整備用のハッチのヒンジのリベットなども追加します。他にも白い点点があちこちにありますが、これらは発見したボルト、リベット類です。(3)
誘導輪の付け根のあたりには山のようなボルト、リベットが省略されています。キットではまったくツルツルです。あまりにたくさんあって、よくわからないので適当にそれらしく貼り付けておきました。(4)
エンジン点検用ハッチのヒンジの付け根にはリベットが付いています。これらは埋め込み式のリベットのようで、あんまり頭が出ていません。それでタミヤは省略したのでしょうね。1/35なら無くてもかまわないと思うのですが、あったほうが賑やかで精密感があがりそうなので、付けてみました。(5)
フロントフェンダーにはエッチングパーツが付くのですが、そこにリベットと蝶ねじを付けておきました。(6)
車長用ハッチにも埋め込みリベットがありました。これも薄くスライスしたプラ丸棒を貼り付けて再現です。(7)
車体前部の牽引フックの付け根にもリベットがあります。これが一番目立つでしょうね。どうしてこれをタミヤが省略したのが理由がわかりません。箱絵にもしっかりと描かれています。(8)
これにて組み立て完了です。塗装に入ってしまうとますますクラブ・タイプから離れてしまうので、先にそちらを片付けることにします。
(全作品完成まで あと56)
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