3号戦車M初期型 その10 足まわりの汚しと組立て
2012年11月15日
車体の汚し
足回りを組み立てる前にまずは車体を含めそれぞれのパーツを汚しておきます。いつもは汚しはモデルカステンのミリタリーピグメントをアクリル溶剤で溶いて使うのですが、今回はAKインターラクティブのアースエフェクトという塗料を使ってみることにします。ピグメントを泥状にエナメル溶剤で溶いたものなのですが、粒子が粗くザラザラになるそうです。ですが乾燥後の色やツヤ、ボリュームの変化がまるでわからないので恐々使ってみます。
まずはアースエフェクトをぺたぺたと塗りそこにミリタリーピグメントのプラスターライクとコンクリートライクをまぶします。一度軽く乾かしてからさらにエナメル溶剤を垂らしたり、境界をふででぼかしたり、さらにはピグメントを足したりしながら様子を見ます。
アースエフェクトは予想したとおり乾燥してくると白っぽくなってくるのですが、ピグメントを溶剤で溶いた時ほど真っ白にはなりません。ご覧の様にしめった土が残っているようにも見えます。
履帯の汚しと取り付け
アースエフェクトはエナメル系なのでそのまま履帯に使うと履帯の接着部分が侵されてバラバラになってしまいます。実は少しだけ塗ってしまってからその事に気づいてあわててドライヤーで乾かしたのですが、塗った部分がぶよぶよと柔らかくなってしまいました。危ない危ない(^_^;)
よく似た色をピグメントで作り、今度はアクリル溶剤で溶いて塗りつけます。今回はミリタリーピグメントはたっぷりとまぶします。ピグメントは濡れた状態と乾いた状態で色味が変化しますし、まぶすミリタリーピグメントの量も違うので、調色するベースとなるピグメントの色は単純にアースエフェクトと同じ色ってわけにはいきません。がんばったつもりなんですが、実際に乾いてみると車体よりも少し赤くなってしまいました。このあたりは今後の課題です。
履帯に塗ったピグメントが乾いたら堅い筆で余分のピグメントを落としつつ、下地に吹いたメタルカラーのダークアイアンの金属光沢を磨き出します。鈍い鉄の光沢が現れ、お手軽に良い感じになります。
車輪も車体と同じ様に汚して乾燥させておきます。そして履帯が完成したらいよいよ組み立てです。履帯の輪っかの両側に起動輪と誘導輪を接着しておいて、そのまま車体にはめ込みます。そして転輪を両端から順番に接着していき、最後に上部転輪を取り付けて完成です。履帯と上部転輪の間に接着剤を流して、ティッシュを挟んでしっかりと密着させます。ここが浮いていてはカッコ悪いですからね。
さて、明日はいよいよ仕上げです。
(全作品完成まで あと86)
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