フランス軽戦車・ルノーFT鋳造砲塔 その4 足まわりの組立て
2013年10月11日
Category : AFV フランスTags : ルノーFT
足回りの組み立て
近代戦車の基礎となったルノーFT-17ですが、足回りはまだまだ試行錯誤状態のようで、その後の戦車の基本となる足回りとは少々異なります。左右の足回りは起動輪、誘導輪(大きな丸い車輪)、上部転輪、転輪がひとまとまりのユニットになっており、全体を大きなスプリングで支えています。小型の戦車だからできたんでしょうね。
サスペンションの腕は強度が要るので金属パーツで作られています。そこに金属製のコイルスプリングを入れて組み立てるので、サスペンションは実車と同様の機構で可動します。
転輪は片側9個の小さな転輪が2つもしくは3つずつのユニットでシーソーのように動くことで地面に追随します。上部転輪は1本の棒状に並べられていますが、履帯の弛みを防止するためにバネで持ち上げられています。この機構は後の戦車には見られませんね。
大きな誘導輪は前後にスライドさせることができ(キットではできません)、履帯のテンションを調整できます。この機構は後の戦車では標準となります。それにしても大きな誘導輪ですね。障害物を乗り越えやすくするためだったんでしょうね。
雑具箱
車体の横には雑具箱があります。皮のベルトでラックに留められているのですが、その皮ベルトが金具の中を通っていないので、細切りマスキングテープでベルトを作って貼り付けてやりました。
反対側にはOVMのホルダーがあるのですが、そこはエッチングパーツで再現されたベルトでスコップやつるはしが留められます。これらは塗装してから取り付けることにします。
そり
第1次世界大戦は長大な塹壕が戦場に掘られ、その中にこもっての戦いでした。そのため塹壕から出たら負けで、出なければやられることもないわけです。でもそれではすぐに戦線は膠着していまいます。その膠着状態を打破するための秘密兵器が戦車だったわけですよね。
塹壕を乗り越える必要があったため世界で最初の戦車はあれだけ大型だったわけです。で、この小型のFT-17は塹壕に落ちちゃわないようにするために車体の長さを延長するそりが付けられました。
キットでは複雑なそりも多くのパーツを使ってしっかりと再現されています。これぞFT-17ですよね。
(全作品完成まで あと92)
ほぼ毎日更新してきたプラモ日記ですが、めずらしくこの一週間(先週の土曜日から今日まで)でなんと更新が2回しかできませんでした。それだけバタバタと忙しかったんですね。あまりプラモも作れてないので少し欲求不満状態です。ルノーFT-17も形になってきたので、バリバリと作っていきますよ。
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