8.8cm対空砲Flak18 その2 砲架の組み立て
2009年4月3日
Category : AFV ドイツTags : 8.8cmFlak188.8cm砲
砲架の組み立て その2
引き続き砲架の上の部分を作っていきます。非常に細かなパーツが多いために神経を使います。相変わらず押し出しピンの跡やヒケが見られるので、それらを修正しながら進めていきます。
タミヤやドラゴンに比べるとパーツの修正に費やす時間は多いのですが、それを差し引いてもこのキットの精密さは魅力です。7tもの大きな図体に腕時計のような精密な追跡照準機構を組み込んだドイツ軍のFlak18の魅力を余すところ無く再現しています。大砲はやっぱりAFVクラブですね。
こちらは操作盤が集中する反対側です。ごちゃごちゃ加減が頂点に達しています。砲架に貼り付いているチェーンは極小のプラパーツのフックで取り付けるのですが、実際にこの通り組み立てるのは相当に困難で、最後には瞬着で付けてしまいました。
ディテールアップ
かなり細部まで再現されているキットなので、基本的にはディテールアップは必要ないのですが、資料の写真を眺めていて、若干の追加工作をしてみました。
一番目立つのは丸い機械についたコードです。これは箱絵からも確認できます。Flak36や37ではこの機械はメーターパネルに変わっていますから、なにかの電気装置なのでしょうね。問題はそのコードの行き先です。
この8.8cm砲は、いくら高度に自動化された装置とはいえ、現代の電子装置のようなことはなく、各機器を結ぶ信号線はそれ程なく、ほとんどのコードは電源コードらしいのです。つまり各コードは全て電源ボックスにつながっているらしいのです。
Flak18の写真を探したのですが、丁度いいものが見つからず、そのかわりFlak36(もしくは37)と思われる物の写真を参考にしました。電源ボックスは18も36も形状が若干違いますが、同じ位置にあります。そこで電源ボックスと思われる箱の下に穴を開けて、コードの先を差し込んで接着しました。
反対側には細いコードがモールドされているのですが、砲架の一番下で終わっていますから、そこから細いソフトワイヤーで延長してやりました。
本当はもっとたくさんコードがあるのですが、よくわからないので、目立つところだけで止めておきます。
これは時限信管の遅延時間を調整する機械です。下にある丸い二つの筒に砲弾を下向きに差し込んで時限信管を調整します。
このキットではその部分にフタが被っている状態で再現されています。そしてそのフタには脱落防止用のチェーンがついていますので、それを極細の銅線をよじって作った手作りチェーンで再現しておきました。
また、反対側の小さなハンドルには回すための棒が付いているのですが、なぜだかAFVクラブのパーツでは省略されています。0.4mmのプラ棒でこのハンドルを作って接着しました。
ここまで小さなパーツとなると、鮮明な写真で裏を取ることができなかったのですが、ぼんやりとですが、このハンドルに棒が付いているように見えるので付けておきました。
(全作品完成まで あと59)
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