ヤクトティーガー ヘンシェルタイプ その10 履帯のウエザリングと車体の貼り合わせ
2006年8月16日
Category : AFV ドイツTags : ヤクトティーガー
履帯のウエザリング
履帯の塗装が終了しました。といってもエナメル溶剤で溶いたピグメント(ヨーロピアンダスト)をベタベタと塗りつけただけです。乾いたら余分のピグメントを筆でこすって落とし、シルバーで軽くドライブラシをします。最後に転輪とこすれる部分を鉛筆でゴシゴシして、これでできあがり・・・
のはずだったのですが、うっかりしていました。
モデルカステンの履帯を作ったときはその繊細な接着を守るためにピグメントはエナメルではなく、アクリル溶剤(アルコール)で溶きます。今回はマジックトラックなので頑丈に接着してあるため油断していたのです。マジックトラックは乾燥するときに変形しやすいという Unplugged さんの警告を忘れていました。
そうなのです。ガチガチに接着してあるので露骨な変形こそしていないのですが、それでもかなりの歪みの力がそれぞれの接着面にかかっていたようなのです。そういえばどことなくグニャグニャしています。そしてこの力のかかった接着面にエナメル溶剤がドバドバと入ってきたためにひとたまりもありません。そこら中がブチブチとちぎれてしまいました。
こうなると歪もうとしていた力は押さえが無くなったため本領を発揮し、履帯を元通りつなごうにも簡単にはいかなくなりました。仕方がないので瞬間接着剤の力を借りましたが、それでもそこら中に微妙な隙間ができてしまいました。(T_T)
履帯の話はもう忘れることにして、主砲を見てください。前に垂れていないでしょ。主砲の装填部の下に相当な量の鉛を貼り付けてあります。好きな角度にできるようにほぼ重さが釣り合うようにしてあります。そのおかげで後ろのハッチを開けるとおもりが丸見えです。今後は後部ハッチは開閉禁止です。
車体上下の貼り合わせ
ドライバーの戦車兵も乗せました。インテリも適当に塗ってあります。主砲も垂れないようになりました。フェンダーの裏側も塗装しました。これで車体の上下を合わせる準備が整いました。なんか頭の隅にイヤ~な予感を残しながら車体の上下を接着しました。
そして塗装前の最後の仕上げとして、接着部分に溶接痕を付けていきます。これがあるためどうしても塗装前に車体の上下を接着する必要があったのです。エアブラシの届きにくそうなところは筆で先に塗ってあります。
とここまで書いていてとんでもないことに気が付きました。賢明な方ならもう気が付いているかも・・・
そうなんです、ペリスコープを付けていません。あ~どうしよう!!
これはエライコッテス。車体を剥がそうにもガチガチに接着されています。なにしろ溶接痕を付けるとそれが接着の補強になっていて、テコでも外れそうにありません。まったく信じられないような大失敗です。トホホ・・・
つづく・・・
(全作品完成まで あと9)
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