ウエストランド・ワイバーンS.4後期型 その8 完成!!
2007年10月8日
チッピング
次の工程はチッピングです。 下地にあらかじめ銀色を塗ってあるので、上の塗料を爪楊枝の先やデザインナイフ、さらには紙ヤスリでこすれば下地の銀が出るはず・・・
とたくらんだのですが、見事に失敗しました。
銀色は非常に隠蔽力が強いため、ものすごく薄い塗膜でもキレイに塗れてしまいます。そのためしっかり塗装したつもりでも、かなり塗膜の厚さは薄かったのでしょう。そのため上の塗料を剥がそうと思ってこすると、下の銀まで一緒に剥がれて、一気にプラの色が見えてしまいました。こりゃダメです(涙)。
結局失敗した箇所を筆でリタッチして、もう一度やり直しです。といっても、今更銀塗装からするわけには行きませんから、銀のチッピングは全部筆で描き入れることにしました。ちっちゃな筆を使ってチョンチョンと描き入れるのですが、この後のウオッシングを考えて、銀色は水性アクリルのクロームシルバーを使いました。
翼のこちら側は搭乗員が乗り降りするので特にチッピングを多くつけました。それ以外にも整備・点検用に開けそうなパネルや燃料給油口(たぶん)なんかも多くチッピングしてあります。さらに、翼の風を切る部分もチッピングが入れてあります。まさか空気で剥げるとは思いませんが、翼の先端ですから、いろいろとぶつかるのでしょう。
チョットしたディテールアップ
実機の写真をネットでほとんど見つけることはできなかったのですが、それでも作っている最中に数点見つけました。その中に折れた翼の断面の写真がありました。なんと見てびっくり、メチャクチャゴチャゴチャしています。こんなのとても作れません。判っていたら、翼を平らにのばした状態で作ったのに・・・
だいたい折れた翼を支えているヒンジの形も全然違います。ヒンジの付いている場所もかなり怪しいモンです。でもいまさら仕方がないので、パイプやコード類だけちょっと追加しました。
他にも主脚の格納庫の中にも相当のパイピングがあったのですが、これはあまり見えないので作るのを止めました。作り始める前にこの写真を見つけていたら、やっていたかもしれませんが、今となってはまぁイイカってとこです(オイオイ)。
完成!!
最後の仕上げはウエザリングです。まずはウオッシング。いつもの油彩のローアンバーを無臭ペトロールで溶いて塗りつけます。ほどよく乾かしてから、無臭ペトロールを付けた綿棒で拭き取るのですが、これだけの機体です。相当の量の綿棒を消費しました。
筋彫りの深そうな場所は墨入れです。エナメルのフラットブラックをシャビシャビに溶いて、面相筆でチョンと流し込みます。はみ出た部分は拭き取るか、それともそのまま油のシミとして残します(へへへ・・・)。
最後はパステルです。セピアのパステルで入り隅に影をいれます。明るい灰色のパステルで機体正面の退色表現を入れます。また機体のパネルの合わせ目に焦げ茶のパステルを入れて汚れや油シミを表現するのですが、なんだかサビのようになってしまいました。ちょっと茶色が赤すぎましたね。くれぐれも、これはサビじゃないですからね。
作り始めて10日間ほど、ほぼ予定通りの完成です。この3連休は連日のように用事があってあまりプラモ制作に時間は取れなかったのですが、それまでにほぼ出来ていたので、完成にこぎつけることができました。
飛行機も4つめです。機体の合わせ目がうまく合わないなんて失敗はなくなりました。今回はツートンカラーのマスキングを初めてやってみて、うまくいったところも失敗したところもたくさんありました。でもこうやって経験を積んでいけば、次にまたマスキングで塗り分けをするときはもう少し上手にできるはずです。特に狙ってツートンカラーの機体を選んだ訳じゃないのですが、結果的にはこのワイバーンにして良かったですね。
(全作品完成まで あと17)
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