ドイツ・10.5cm自走榴弾砲ホイッシュレッケ4b Op.126 制作開始
2008年5月22日
Category : AFV ドイツTags : 10.5cmleFH18ホイッシュレッケ
コオロギの次はバッタ登場!!
歩兵支援のために榴弾砲を搭載した自走砲に10.5cm砲を2号戦車の車体に搭載したヴェスペが、3号4号合体車体に15cm砲を搭載したフンメルがあります。そしてそのフンメルと同じ車体にヴェスペと同じ10.5cm砲を搭載し、さらにその砲を積み降ろしできる自走砲が計画されました。それがこのホイッシュレッケです。
降ろした砲は高さも低くなり運用上は非常に有利になるように思われたのですが、3輌が試作されたのみで、何度も改良された後、お蔵入りしてしまいました。
自走砲に昆虫の名前を付けたドイツ軍の慣例に倣って、この車輌は Heuschrecke (バッタ) と名付けられました。砲塔を積み卸しするための油圧クレーンを伸ばした姿が、バッタの後ろ足に似ていたからです。フンメル(マルハナバチ)やヴェスペ(スズメバチ)に比べるとうまいネーミングですよね。前作のグリレ(コオロギ)の次はバッタです。
今回制作するのはサイバーホビーのホイッシュレッケ4b(1/35)です。サイバーといっても緑箱ですから一発限りの限定品ではありません。こんな妙な車輌までキットになるんですから、戦車作りにとって良い時代です。
足回りの制作
いきなりきましたね~、ドラゴンの暗号説明書!これを解読するのがドラゴン作りの醍醐味です(オイオイ)。それでも今回のは注意していれば間違えないような部分なので大丈夫です。私でも解読できました。
この足回り、4号戦車の車体を延長して駆動系には3号戦車の物を使った3号+4号の合体車体です。どこかで聞いた話と思ったら、フンメル、ナスホルン(ホルニッセ)と同じですよね。なんで駆動系を3号戦車のものにしたんでしょうね?
インテリア
インテリアはオープントップの砲塔からのぞける範囲くらいが再現されています。砲塔は降ろした状態にすることができるのですが、そうすると再現されていない運転席あたりが丸見えになるのでチョイと困ります。ここは付けて欲しかったですね。
床の中央にドライブシャフトのカバーがあるのですが、これの取り付け指示が説明書にありません、C13を付けておきました。
砲弾ケースの蓋は開閉選択式です。せっかくなので3つのうち2つを開いた状態にしてみました。ここで初めて押し出しピンの跡を消しました。もしすべて閉まった状態にするなら、押し出しピンの処理はまったく必要がありません。
ドラゴンのキットは押し出しピンの跡が非常に少ないですよね。以前HAFのhirozさんも書いていたのですが、ドラゴンのキットに特有のパーツに付いている小さな丸い豆粒のような物が関係しているのでしょうね。これを押し出すようにすればパーツに押し出しピンは付きません。もともとこの豆粒はプラの湯まわりを良くするために付けるものなのでしょうが、これを押し出しに使っているのでしょう。そうすればゲートの処理は増えますが、押し出しピンの処理よりは楽ですから助かります。
オマケで入っていた砲弾をラックに並べてみたのですが、長すぎて蓋がしまらないんですよね。砲弾が入っているときは蓋は開けっ放しだったんでしょうか?
フェンダー
フェンダーの先に付く跳ね上げようのバネは説明書に取り付けの記載がありません。キットにはちゃんとパーツが入っていますので、A28を付けておきましょう。
フェンダーは履帯の巻き付けの時に邪魔になるのでまだ接着していません。
車体後部
車体後部の装甲板と側面、上面の装甲板の合わせ目に溶接の痕を付けておきます。もともと付いているのですが、組み立ての歪みがここに集中したためほんの少しだけ隙間が開いてしまいました。そこをヒートペンでつぶして溶接してしまったというわけです。
排気管の先は穴が開いているのですが、少し肉厚なのでリューターでできる限り薄く深く彫りました。やり過ぎると穴を明けてしまうので要注意です。
写真には写っていませんが、尾灯は前期型と後期型(パンターに付いているようなやつ)の選択になっていますが、後期型はどうやら使われなかったようです。雑誌のウケウリですけどね。(^_-)
OVM
ドラゴンの説明書の通りOVMを取り付けると、斧の刃先のラックがエンジンの点検用の蓋をまたいでしまいます。こんな取り付け方は普通あり得ません。ここは長いバールを短くして斧とワイヤーカッターの位置をずらしました。これも雑誌のウケウリです。
OVMクランプの取っ手は昔は省略されていたのですが、最近のキットではプラで成型されることが多くなりました。しかしプラの成型の限界で少々肉厚で大きいのです。これをヤスリで壊さない範囲で薄く削ってやります。これだけでもずいぶんと格好良くなりますよね。エッチングパーツを使えばもっと精密になるのでしょうが、ここはやはりお金と手間を省かなければいけません。省力化ですね。
クラッペ
クラッペは内側のパーツまで付いています。せっかくですからピットマルチでヒンジの部分を留め、開閉できるようにしました。
いや~、ホビーショー帰りのモチベーションはすごい物です。もうここまで作ってしまいました。というより、ドラゴンのキットのできの良さでしょうか。パーティングラインは薄く、押し出しピンの跡はほぼ皆無、パーツの合いは良く何ら問題がありません。ドラゴンの金型技術は今や世界最高水準ですね。これで説明書の校正能力さえちゃんとしていれば・・・ハァ~(-_-)
(全作品完成まで あと38)
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