ドイツ・兵装運搬車輌グリレ17 その17 完成!!
2008年5月20日
Category : 完成 AFV フィギュア ドイツTags : 17cmK18グリレ17ケーニヒスティーガー
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フィギュアの塗装
これは黒こげ死体の兵士ではなく、下地にフラットブラックを塗ったフィギュアです。私はいままで下地はフラットホワイトだったのですが、今月号のアーマーモデリングのカルビン・タン氏の制作方法を真似て黒で下地を塗ってみました。
カルビン・タン氏のまねをしても、ホンノ足下にも及ばないのは判っていますが、こんな塗装方法もあるのだと感心したので、百聞は一見にしかずということで、実際に自分でやってみることにしたのです。
真っ黒はクレオスのMr.カラーのフラットブラックです。その上からいつものアメリカーナで着色していきます。隠蔽力の強いアクリルといえどもかなり下の黒が透けて見えます。というより少し透けるくらいに塗るらしいのです。そうして影を残しつつ次第に明るい色を入れていきます。
顔は仕上げまでやってみました。すこしマンガ顔になってしまいました。眼が少し大きすぎましたね。でも離れてみれば気にならないんです。(と自分をごまかす)
服の部分は影の部分が残るように塗っていますが、どうでしょうか。フィールドグレーのコートはこの上から仕上げに入りますが、茶色の戦闘服は迷彩塗装を入れていきます。その前に顔を塗っているときに剥げてしまった凸部を直しておかなければいけませんね。
陰影の効果ですが、服のしわの影の部分はきれいに入る感じがするのですが、奥まった部分には塗料が入り込んでしまい、塗膜が厚くなって影が無くなってしまいます。ちょうどマルケン塗りの反対の効果がでてしまっています。ここは影色を後から追加する必要があります。
それにしても、カルビン・タン氏って書いていると焼き肉が食べたくなりますね(+_+)\バキッ!
パステル
フィギュアを塗っている間に車体に付いたエナメルがすっかり乾いたことと思います。24時間以上置いていますからもう大丈夫でしょう。
車体の光が強く当たる部分を白っぽくフィルタリングをするのですが、ここを油彩ではなくパステルで仕上げてみました。薄いグレーと黄土色を粉にして混ぜて、写真のパステルブラシでこすりつけていきます。柔らかい豊富な毛がパステルをきれいに乗せてくれます。
入り隅や影になる部分にはセピアのパステルを細い筆でこすりつけていきます。ニュートン筆の購入で失業した細筆たちが活躍しています。しかしすぐにボロボロになるので安い細筆をまた買っておかなければいけませんね。
パステルで影を付けると、油彩やエナメルとは違って染みになりませんから、すすけた良い感じの影ができます。もちろん油彩やエナメルの墨入れも良い効果がありますから、私は両方を併用しています。
完成!!
これにてティガー型兵装運搬車の完成です。あっ、書き忘れましたが、車体もガンダムマーカーでチッピングを入れてあります。
完成とはいえ、なんだかOVMが無いと変ですよね。車体の側面が妙にあっさりとしています。キングタイガーのようにフェンダーの基部だって付くでしょうしね。なんで今頃そんなことに気がつくんでしょうね。もっと早く気がついていればひょっとしたら付けていたかも・・・
操縦室の屋根は取り外しができます。ピットマルチで仮留めしてあるだけですから、ベリッと剥がせるのです。その代わり、普段から少し浮いてますけどね(汗)。
エンジンの点検用のハッチは真鍮線を通して開閉式にしたのですが、エナメルのウオッシングにやられて壊れてしまいました。片側のヒンジで留まっているだけです。あまり何度も開閉すると完全に取れちゃうでしょうね(涙)。
17cmカノン砲とのツーショットです。これで完全なグリレ17ですね。勇ましいですね~♪カッコいいですね~♪
車体の前に白っぽい丸が付いているのはカメラのレンズの汚れです。気がつきませんでした。あ~、ビックリした。
7.5cm砲を搭載したマーダー2と並べてみました。17cm砲の巨大さが良くわかると思います。こんなのに狙われた日にゃあなた・・・逃げるしかないですよね。
制作開始から完成まで一ヶ月以上かかってしまいました。途中別のキットを作っていましたが、実際に作業した日数でも3週間に近くなります。なにしろ巨大なため、作るのも大変ですが、塗装もまた大変です。大量の塗料を消費しながら、コンプレッサーをアッちっちにしての塗装作業でした。
せっかくの巨大な砲です。比較対象となる物がないとその巨大さも実感できません。そこでモデラーズギャラリーで購入したタミヤの戦車兵を加えてみました。
押し出しピンの跡の処理には手を焼きましたが、それ以外は特に問題なく組み上がりました。本来付くであろうOVM類やフェンダー、牽引ロープ、牽引フック、ヘッドライト、ペリスコープカバーなどは全て省略されています。そのため少々あっさりとした外観です。これらをでっち上げても面白かったでしょうね。
(全作品完成まで あと39)
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