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ドイツ・兵装運搬車輌グリレ17 その17 完成!!

Category : 完成 AFV フィギュア ドイツ

Scale : 1/35 Maker : トランペッター Post : 124-17

フィギュアの塗装

フィギュアの塗装 黒立ち上げ

フィギュアの塗装 黒立ち上げ

これは黒こげ死体の兵士ではなく、下地にフラットブラックを塗ったフィギュアです。私はいままで下地はフラットホワイトだったのですが、今月号のアーマーモデリングのカルビン・タン氏の制作方法を真似て黒で下地を塗ってみました。

カルビン・タン氏のまねをしても、ホンノ足下にも及ばないのは判っていますが、こんな塗装方法もあるのだと感心したので、百聞は一見にしかずということで、実際に自分でやってみることにしたのです。

グリレ17 フィギュア

グリレ17 フィギュア

真っ黒はクレオスのMr.カラーのフラットブラックです。その上からいつものアメリカーナで着色していきます。隠蔽力の強いアクリルといえどもかなり下の黒が透けて見えます。というより少し透けるくらいに塗るらしいのです。そうして影を残しつつ次第に明るい色を入れていきます。

顔は仕上げまでやってみました。すこしマンガ顔になってしまいました。眼が少し大きすぎましたね。でも離れてみれば気にならないんです。(と自分をごまかす)

服の部分は影の部分が残るように塗っていますが、どうでしょうか。フィールドグレーのコートはこの上から仕上げに入りますが、茶色の戦闘服は迷彩塗装を入れていきます。その前に顔を塗っているときに剥げてしまった凸部を直しておかなければいけませんね。

陰影の効果ですが、服のしわの影の部分はきれいに入る感じがするのですが、奥まった部分には塗料が入り込んでしまい、塗膜が厚くなって影が無くなってしまいます。ちょうどマルケン塗りの反対の効果がでてしまっています。ここは影色を後から追加する必要があります。

それにしても、カルビン・タン氏って書いていると焼き肉が食べたくなりますね(+_+)\バキッ!

パステル

グリレ17 パステルワーク

グリレ17 パステルワーク

フィギュアを塗っている間に車体に付いたエナメルがすっかり乾いたことと思います。24時間以上置いていますからもう大丈夫でしょう。

車体の光が強く当たる部分を白っぽくフィルタリングをするのですが、ここを油彩ではなくパステルで仕上げてみました。薄いグレーと黄土色を粉にして混ぜて、写真のパステルブラシでこすりつけていきます。柔らかい豊富な毛がパステルをきれいに乗せてくれます。

グリレ17 パステールワーク  入り隅には濃い色

グリレ17 パステールワーク
 入り隅には濃い色

入り隅や影になる部分にはセピアのパステルを細い筆でこすりつけていきます。ニュートン筆の購入で失業した細筆たちが活躍しています。しかしすぐにボロボロになるので安い細筆をまた買っておかなければいけませんね。

パステルで影を付けると、油彩やエナメルとは違って染みになりませんから、すすけた良い感じの影ができます。もちろん油彩やエナメルの墨入れも良い効果がありますから、私は両方を併用しています。

完成!!

ドイツ・兵装運搬車輌グリレ17 1/35 トランペッター

ドイツ・兵装運搬車輌グリレ17 1/35 トランペッター

これにてティガー型兵装運搬車の完成です。あっ、書き忘れましたが、車体もガンダムマーカーでチッピングを入れてあります。

完成とはいえ、なんだかOVMが無いと変ですよね。車体の側面が妙にあっさりとしています。キングタイガーのようにフェンダーの基部だって付くでしょうしね。なんで今頃そんなことに気がつくんでしょうね。もっと早く気がついていればひょっとしたら付けていたかも・・・

グリレ17 運転席の天板は取り外せる

グリレ17 運転席の天板は取り外せる

操縦室の屋根は取り外しができます。ピットマルチで仮留めしてあるだけですから、ベリッと剥がせるのです。その代わり、普段から少し浮いてますけどね(汗)。

エンジンの点検用のハッチは真鍮線を通して開閉式にしたのですが、エナメルのウオッシングにやられて壊れてしまいました。片側のヒンジで留まっているだけです。あまり何度も開閉すると完全に取れちゃうでしょうね(涙)。

ドイツ・兵装運搬車輌グリレ17 1/35 トランペッター

ドイツ・兵装運搬車輌グリレ17 1/35 トランペッター

17cmカノン砲とのツーショットです。これで完全なグリレ17ですね。勇ましいですね~♪カッコいいですね~♪

車体の前に白っぽい丸が付いているのはカメラのレンズの汚れです。気がつきませんでした。あ~、ビックリした。

マーダー2 と グリレ17

マーダー2 と グリレ17

7.5cm砲を搭載したマーダー2と並べてみました。17cm砲の巨大さが良くわかると思います。こんなのに狙われた日にゃあなた・・・逃げるしかないですよね。

制作開始から完成まで一ヶ月以上かかってしまいました。途中別のキットを作っていましたが、実際に作業した日数でも3週間に近くなります。なにしろ巨大なため、作るのも大変ですが、塗装もまた大変です。大量の塗料を消費しながら、コンプレッサーをアッちっちにしての塗装作業でした。

せっかくの巨大な砲です。比較対象となる物がないとその巨大さも実感できません。そこでモデラーズギャラリーで購入したタミヤの戦車兵を加えてみました。

押し出しピンの跡の処理には手を焼きましたが、それ以外は特に問題なく組み上がりました。本来付くであろうOVM類やフェンダー、牽引ロープ、牽引フック、ヘッドライト、ペリスコープカバーなどは全て省略されています。そのため少々あっさりとした外観です。これらをでっち上げても面白かったでしょうね。

こうして兵士を並べてみるとその巨大さが良くわかります。実際に完成していれば付いたであろう、OVM類、フェンダー、ペリスコープカバーなどは全て省略されています。巨大な積載室の壁は迷彩塗装をしても間延びしてしまいそうです。油彩、パステルを総動員して鋼板に表情を付けました。通常ですと戦闘室ということになるのでしょうが、グリレでは砲は降ろして使うため、ここは積載室です。クルーが乗り込むための椅子が7つ並んでいますが、砲弾ラックはありません。真横から見たティガー型兵装運搬車です。第1転輪と第11転輪は地面から浮いています。特に第1転輪は上下とも履帯に接触していません。これがこの履帯を組みにくくしている最大の理由です。このキットはフルインテリア再現キットです。ですが完成後はほとんど見ることができません。そこでこんな合成写真を作ってみました。デジタルカットモデルです。グリレ17に搭載された17cmカノン砲です。大戦末期に考案された穴ぼこだらけのマズルブレーキが特徴的です。それにしてもデカイ!!この砲だけで1つのキットになるくらいのボリュームです。ばかでかい砲身ががらんどうのプラで良かったです。これが金属なら、接着でもしない限り、この角度には絶対にできません。後ろから見た17cmカノン砲です。巨大な砲架は単色塗装ですが、ウエザリングには手間がかかりました。もうこのサイズ、車輌に搭載して持って歩く代物じゃないですよね。

(全作品完成まで あと39)

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