ドイツ・計画駆逐戦車E-25 その7 完成!!
2008年11月10日
Category : 完成 AFV ドイツTags : E-25
ウオッシング
車体の仕上げに入ります。まずはタミヤ・エナメルでウオッシングです。アメリカーナの迷彩の上からはしっかりとラッカーのフラットでオーバーコートしてありますから、もうはがれません。
ウオッシングを拭き取ったら、油彩を数色使って雨だれやサビを表現します。窪んだところにたまった汚れも油彩で入れていきました。
OVM類の塗り分け
OVM類を塗り分けます。せっかく塗った車体を汚さないように細心の注意を払います。隙間がある場合はそこに紙を挟んで車体に塗料が付かないようにします。ちょっとした工夫ですが、OVMや排気管の塗り分けが俄然楽になります。
OVMの金属部分は下地にメタルカラーのダークアイアンを塗り、ツヤを出す前に、さび色のパステルを泥状にして塗り、さらに埃色のパステルを薄く溶いて入り隅に流します。その後極細の綿棒でこすって金属の地肌を出します。
写真ではすでに埃色が吹かれていますが、これは最後の最後の工程です。
足回りの仕上げ
履帯には土汚れを付けます。MIGピグメントのインダストリアル・シティ・ダストとダーク・マッドを適量(半々くらいだったかな?)混ぜ、アクリル溶剤で練って塗りつけます。乾燥後、堅めの筆でこすって余分を落とします。
ホイールや履帯の内側には薄く溶いたMIGピグメントのインダストリアル・シティ・ダストを塗りつけました。良い感じですすけた雰囲気が出ました。
土や泥で汚れる郊外の戦場とは違い、瓦礫だらけの市街地ですから、白っぽくしあげようと意識しました。
最後に銀ブラシを入れてできあがりです。
完成!!
最後の仕上げに埃色(今回はタミヤ・アクリルの木甲板色XF-78です)を車体下部から後部にかけてうすらと吹いて完成です。埃と硝煙の舞う瓦礫の山から姿を現した新型戦車です。どうやらイメージ通りに仕上がりました。
途中二日ほど作業できない日がありましたが、ほぼ一週間で完成までこぎ着けました。小さな車両ですし、固定式の戦闘室なのでパーツ数も少ないのが大きな理由です。プラモのパーツ数が少ないということは実車でもやはりパーツ数が少ないのでしょう。ドイツ軍戦車の集大成とも言えるEシリーズならではですね。走攻守に加え、高い経済性と生産性を併せ持ったすばらしい戦車です。形は妙なのですが、こんなのがうじゃうじゃ出てきたらなかなか手強そうです。
計画車両と言うことで、実物は試作品すら存在していません。そんなわけで、塗装も装備もモデラーの想像力にゆだねられます。そんなわけで楽しく作らせてもらえました。もともと考証ごとは苦手なのですが、それでも自分なりにどうしたらリアルになるかを考えたつもりです。
うっかりしてました
完成後に気がついたのですが、主砲の照準機がありません。ヘッツァーですとヤクトティガーやヤクトパンターのような半円形の照準機のスライドがついてその中央から潜望鏡が覗いているのですが、E-25にはそんなスライドは付いていません。おそらく車長の前にある小さなハッチを開けて、そこから照準機の潜望鏡を突き出すのでしょう。この方式はブルムベアの初期型と同じです。安く作れそうですからね。
戦闘中の姿を再現するなら、このハッチを開け、そこから小さな潜望鏡を突き出させるべきでした。うっかりしていました。ガッチガチに接着してしまいましたから、いまさら開けることはかないません。ちょっと残念です。
(全作品完成まで あと40)
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