パンターA初期型 その7 ウエザリングとシュルツェン
2010年2月26日
足回りのウエザリング
ロコ組みの履帯・転輪のウエザリングは車体から離れた状態で行います。その方がやりやすいですからね。ただ見えないところまではする必要はありませんけどね。
ピグメントでドロドロにした後は、余分のピグメントを削り落とし、さらに油彩を流し込んで油の漏れた状態を再現します。影の部分がぼやけてしまったので、もう一度墨入れをします。かなりきつめに入れてもピグメントに吸収されてしまうので、仕上がりを見ながら何度も流し込みました。
履帯の転輪や地面とすれる場所を銀ブラシします。特に地面とすれる場所は銀ペーパーで行いました。
シュルツェンステーを少しだけ広げてロコ組の足回りを接着します。前の3つくらいだけチョット広げればよかったので、助かりました。プラのステーではこうはいきませんからね。苦労してエッチングパーツを作って良かった♪
履帯の仕上がり具合はこんな感じです。また車体の裏側は塗装前に重曹で土汚れを付けていますので、コテコテです。こちらは塗装の下に入っていますから、少々こすったくらいではびくともしません。ピグメントでここまでこてこてにすると、手で触れるのは…チョット…
ウオッシングとドライブラシ
ウオッシングを行います。コーティング部分はウオッシング液の拭き取りはできません。すべて吸い込んでしまいます。そこであまり黒くならないように、通常のセピアのウオッシング液ではなく、かなり明るめのウオッシング液を作ります。実際には黒+フラットアースです。
そしてコーティングの無い部分は通常のセピア色のウオッシング液です。両方のウオッシング液が違和感の無いようにするのに気を遣いました。
ドライブラシは3段階ほどで、軽く行いました。ドライブラシの後で、OVMなどの金属部分にさび色のピグメントを塗りつけ、乾いてからこすって下地のダークアイアンの金属光沢を出します。このあたりはいつもの行程です。
シュルツェンの取り付け
あらかじめ塗っておいたシュルツェンを取り付けます。車体を塗るのと同じ塗料を使ったのですが、ウオッシング液の色が違ったためでしょうか、なんだか違う色味になってしまいました。まぁ、これを持ち寄る当日は居酒屋の暗い照明ですから、わかりませんよ(+_+)\バキッ!
いったい全体どこへやったしまったのか…シュルツェンが1枚足りません?どっちみち全部をキレイにはめるつもりはなかったのですが、この際だから全部で4枚ほど抜かせていただきました。
昔は私もパンターのシュルツェンをバトルダメージで曲げたりしたのですが、戦場写真を見るとどれもこれもだいたいまっすぐです。このタイプのシュルツェンは砲撃を受けると脱落してしまう上、曲がった物はステーにはめられませんよね。ひっかけているだけですから。
そんなわけで、シュルツェンは真っ平らか抜けているかのどちらかがそれらしいのでは…なんて思います。
コーティングの無い部分にチッピングを入れます。チップはスポンジと筆の両方を使いました。完成まであと少しです。今は車体の表面がウオッシングやドライブラシでしっとりしていますから、この状態でピグメントを撒くと大変なことになります。もう1日おいて十分乾かしてから最後の仕上げに入ります。それまでフィギュアでも塗りましょう。なんとか今月中に完成できますね♪
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