ケーニヒスティーガー・ポルシェ砲塔 Op.414 制作開始
2017年4月19日
Category : AFV ドイツTags : ケーニヒスティーガー
ドイツ・6号戦車B型は5号戦車パンター中戦車をそのまま6号戦車ティーガーのサイズにスケールアップしたティーガー1型の改良型でティーガー2とも呼ばれますが、一番有名な呼び名はなんたってキングタイガー(ドイツ語読みでケーニヒスティーガー)です。この車輌が設計コンペにかけられたとき、いつものようにヘンシェル社とポルシェ社の競作となったのですが、凝り過ぎのポルシェ案はティーガー1の時と同様にボツになり、ヘンシェル案に決定しました。
しかし連続でボツとなったのが可哀想に思ったのか(そんなわけないでしょwww)知りませんが、砲塔のみポルシェ案が採用されました。それがこのケーニヒスティーガー・ポルシェ砲塔です。
後にこの優美な曲面を持つ美しい砲塔は跳ね返った砲弾を車体に向けてしまうなどの不具合が多発し、結局またボツになり、砲塔もまもなくヘンシェル案に変更となってしまいました。なんとも重戦車には縁の無いポルシェ博士ですが、ポルシェ砲塔のケーニヒスティーガーは私の中ではかっこよさNo.1です。
キットはドラゴンの1/35で表面には磁気吸着地雷対策のツィンメリットコーティングもモールドされています。ドラゴンならではのなかなかしっかりしたキットなのですが、なにしろ価格が税抜で7600円と高く、購入にはちょっと二の足を踏んでしまいます。でもそんな時友人から製作のお手伝いの依頼がきました。二つ返事というわけではないのですが、ケーニヒスティーガーは好きな車輌なのでひきうけることになりました。
途中まで出来ちゃってる
実はわが家に持ち込まれたときにはここまで完成していました。なんと黒色のサフまでしっかりと吹かれています。こりゃ楽ちんです。塗装が好き派の私としては組み立て作業が終っているのは特に問題じゃありません。ところがよくよく見ると大変なことが分かってきました。そのあたりは後から書きます。
車輪の組み立て
車輪の整形も組み立ても完了していました。それで仮り組みではめようと思ったのですが、サフで太くなった軸のせいかキツくてはまりません。ここはハンドリューターで穴をゴリゴリと広げてスカスカにはまるようにしました。
今回は車輪と履帯を一体で組み付けるロコ組というやり方を久しぶりに採用します。というのも既に一部の履帯が連結接着されてしまっているので、いつものベルト組みができないからです。
ロコ組をするためには転輪はぶかぶかですぐ抜けるようにしておかないと外せなくなります。そのためこの写真の様に転輪の軸の先を半分ほど切り飛ばしています。
履帯の組み立て
所々接着が完了してしまっている履帯を形を合わせながら組み付けていきます。いつもなら車体上部が乗っていないので簡単にできる作業も、すでに車体上部や前後のフェンダーのある状態では手をいれる隙間も少なく組み立てには苦労しました。このキットを預けてくれた友人はいったいどうやって組みたてているのか不思議になります。今度聞いてみます。
これはちょうと後のフェンダーの奥に当たる部分で、手もピンセットもまったく入らない場所です。そのためキッチリとはめることが出来ませんでした。
しかたがないので接着剤が8割方固まったくらいのタイミングで一度足回りを取り外し、履帯を奥まで押し込んでちゃんと接着してからはめ戻しました。太いケーニヒスティーガーだからできる芸当です。4号戦車とかならもうよれよれになってしまいます・・・って4号の履帯なら手が入らないってことないか(;^ω^)
連載1日目でもうここまでです。この後サイドフェンダーを取り付けるのですが、そうすると足回りの塗装ができなくなるので、先に足回りだけを仕上げてしまいます。接着剤が乾くまで待機ですね。
(全作品完成まで あと107)
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