IDF・ショットカル その9 細部の塗分け
2017年12月26日
Category : AFV イスラエルTags : ショットセンチュリオン
今回はOVMや予備履帯、機関銃など細部の塗り分けをします。でもその前に車体全体を半ツヤクリアでコートします。これ、結構重要です。
詳しくはつづきをどうぞ…
半ツヤでオーバーコート
デカールを丸一日以上かけて十分に乾かしたら、半ツヤのクリアを全体に吹きます。これには3つの効果があります。1つめはデカールの保護。2つめはデカールやその周辺に吹いたデカール貼りのための下地のツヤ有りクリアなどを周囲と同じツヤに統一させます。そして3つめは仕上げ段階で行うスミ入れ塗料の残り具合の調整です。ツヤ消しならスミ入れ塗料がたくさん残って薄汚くなりますし、ツヤ有りならキレイなまま仕上がります。半ツヤはその中間ですね。
なぜこのタイミングでオーバーコートをするかというと、OVMなどに塗るメタルカラーはクリアを上から塗ると金属光沢が損なわれるからなんです。ですからOVMの塗り分けの前にオーバーコートを済ませてしまいます。
メタルカラーの塗装はクリアコートの後から行う
細部の塗分け
予備履帯とジェリカンを塗分けます。予備履帯はメタルカラーのダークアイアン、ジェリカンは説明書の指示どおりタイヤブラックです。
OVMの塗り分けをします。金属部分は予備履帯と同じでメタルカラーのダークアイアン、木の部分はアメリカーナという水性アクリル塗料のバーント・ロー・シェンナです。アメリカーナはホームセンターで売っているトールペイント用塗料で、コスパが非常に高いです。
車体後部の塗り分けをします。ストップライトや反射板を塗分けます。またレジンパーツ製のなんだかわかりませんが、布に棒を挿しているヤツを塗分けました。
ヘッドライトのレンズ
ヘッドライトにレンズを入れます。中の反射板をシルバーで塗ってから、ヘッドライトの中に紫外線硬化タイプの樹脂を流し入れて、紫外線ライトを当てて硬化させています。透明すぎて中に何か入っているのかよく分かりません(;^ω^)
車載機関銃
車載機関銃を塗装して取り付けます。機関銃本体は無塗装の鉄色なのですが、弾薬ケースやステーなどはおそらく車体色です。それでパーツごとに鉄色か車体色かで塗分けなければいけないのですが、よく分かりません。まぁ、それらしく適当に塗分けていますが、まるで根拠はありません。
砲塔横にある消火器(かな?)をオリーブドラブで塗分けます。そして最後に車体番号(かな?)が書かれた布をツヤ消しクリアで筆塗りします。やはり布ですからツヤ消しにしなくてはね。
これにて新社状態のショットカルの出来上がりです。次回からはいよいよ仕上げにかかります。
(全作品完成まで あと123)
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何時も楽しく読ませて頂いています。
今回も軽く言及されていたカーキ色の布と棒は
折畳み式の担架です。
国民の数が少なく補充が利かないので
軍隊ですが何よりも人命救助が
優先されるからです。
日本の軍隊のイメージとはかなり離れています。
日本は装備品が調達価格によって
かなり左右されるので優先目的以外には
お金を掛けません。
退官後のOBの存在もあっ・・・・。
この点は御想像におまかせします。
失礼します。
pak43.さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
担架でしたか。なるほどです。
イスラエルはお金持ちなので兵器はいっぱい買えますが、人の命は買えませんからね。