IDF・ショットカル その7 塗装
2017年12月24日
Category : AFV イスラエルTags : ショットセンチュリオン
今回は塗装です。砂漠を戦場とするイスラエル国防軍の戦車は砂漠の砂色の単色塗装です。とは言うものの砂漠の強い太陽の直射日光を受けたコントラストの強い影を再現するためにいつものように3色使って陰影を強調しています。
詳しくはつづきをどうぞ…
サフ吹き
サフを吹く前に金属パーツやエポキシパテで作ったパーツ、レジンパーツなどがあるのでそれらに染めQのミッチャクロンを塗っておきます。これを塗ればなんにだって塗料が食いついてくれるという優れものです。そしていよいよサフを吹きます。サフは自家製のチャコールグレーのサフを使います。
自家用チャコールサフ(影色って呼んでます)はご覧のクレオスのマホガニーサフとMr.サーフェイサー、そしてガイアの黒サフを混ぜて作ります。分量はマホガニー:黒:グレーが5:4:1くらいの割合です。全然正確じゃ無くっていつも適当です。これを使いやすい保存容器に入れています。この容器フタがワンタッチで注ぎやすいだけで無く、中にガラスの球が入っていて、振るだけで混ざるのでほんとお手軽で便利ですよ。
グレーと白サフで陰影の下地作り
以前はグレーのサフを吹いてから影になる部分にチャコールグレーのサフを吹いていました。それで影色って呼んでいるんですけどね。ですが最近は順番を変えて、先にまっ黒にしておいてから明るい部分にグレーのサフを吹いています。その方が繊細な影ができるような気がします。そして最後に白サフを強く光が当たる部分に軽く吹きます。
基本塗装
暗色
基本塗装に入ります。まずは基本色に影色を少しだけ混ぜて作った『暗色』で光があまり強くあたらない部分を塗ります。砲塔の天板付近が塗られているのは、キューポラの側面などを塗るときに一緒に塗られてしまっているからです。
基本色は初期のイスラエル軍戦車の色であるシナイグレー(2)を使います。これに影色を10%程度混ぜて暗色を作ります。暗色はダークイエローや茶色系の基本色には影色を混ぜて作るのですが、グリーン系やグレー系には黒を混ぜるなど別の方法を使います。色味が変っちゃいますからね。
基本色
残りの部分に基本色を吹きます。そしてさらに光が強くあたる砲塔や砲塔横の雑具箱の天板、フェンダーの上面、主砲の上などに基本色に白を混ぜた明色を塗ります。
真横から見るとそれぞれの塗装色の明度の違いがよく分かります。特に車体下部は実際に暗い色で塗った上に光も当たりませんからかなり暗い色になってしまっています。
各面の色を変えるときは、平面ではグラデーションにはしていません。平面にグラデーションをかけるとなんか面が曲がって見えちゃうような気がします。ですが、砲身のような曲面はグラデーションをかけています。こちらは明るさの変化はなだらかに変化しますからね。
平面の塗装ではグラデーションをかけない方が面や角がカッチリする
サイドスカートの裏表を見てもらうともっと分かりやすいかも知れませんね。サイドスカートは平らな面なのでぬべっとした印象にならないように、あえてムラに塗っています。
砲身をマスキングして主砲の先っぽを黒く塗りました。説明書の指示どおりタイヤブラックです。そして最後にデカールを貼る場所にツヤ有りのクリアを吹いてツルツルにしておきます。ツヤ消しのざらざらした面にはデカールは密着しにくいですからね。余白が白く浮いてしまうシルバリング対策です。
(全作品完成まで あと123)
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