ドイツ・3号潜水戦車 あしか作戦 その10 完成!!
2012年8月29日
Category : 完成 AFV ドイツTags : 3号戦車
履帯
履帯に関して書き忘れがあったので追加です。履帯はベースに自家製のチャコールグレーを塗ったのですが、その上からメタルカラーのダークアイアンをうっすらと塗り重ねました。
そしてその上からピグメントを薄く溶いて流し、ピグメントが乾いたら余分をこすって落とします。
最後の仕上げに綿棒で履帯の接地面をこすってメタルカラーの金属光沢を出します。いつもは銀色をこすりつけて光沢を出しているのですが、今回はメタルカラーの自然な金属光沢にしてみたのですが、いかがでしょうか。
キューポラの窓
キューポラに付けられた防水カバーにはペリスコープの数だけ窓が取り付けられています。キットでは単なる透明な窓板だけが入っているのですが、実車の写真を見ると、窓には結構太い窓枠が突いており、さらにその窓枠はたくさんのボルトで留められています。さすがにボルトまで再現はできませんが、とりあえず窓枠部分だけでも塗装してみました。
両面テープで貼り付けて窓枠を書きました。別にランナーに付いた状態で書けばよかったのですが、窓枠を書かなければ行けないことをすっかり忘れて切り取ってしまったから、仕方が無しに両面テープを使いました。
窓ガラスの接着はクリアリンカーというボンドを使います。プラパーツが侵されないので窓が曇らなくていいですね。
完成!!
水深を測るスケールを支えるワイヤーを接着します。細い0.2mmくらいの針金がキットに付属してきたので、これを塗装して瞬間接着剤で接着しました。
車体の上部は特にピグメントとかで汚すことはしなかったのですが、フェンダーやOVMの留め具など薄い鉄でできてそうな箇所にはAKインターラクティブのラストストリークスという赤さびを再現する塗料を流して錆が浮きかけているようにしました。なかなかそうは見えないのが・・・(^_^;)
これにて3号潜水戦車 アシカ作戦の完成です。ずいぶん昔に作った4号潜水戦車を引っ張り出してきて並べてみました。
アシカ作戦と名付けられた英本土上陸作戦は結局実施されることはなかったのですが、そのために開発された潜水戦車は、バルバロッサ作戦(ソ連侵攻作戦)に使用されます。今回は海では無く、橋の無い(橋が壊された)川を渡るために使われたのです。そのため長く大きな吸気ホースは取り払われ、代わりに鉄でできたシュノーケルが立てられました。川を渡るのならこれで十分です。写真の4号戦車はこのバルバロッサ作戦の時の状態を再現しているため、シュノーケルにOVM満載、そして車両番号もバッチリ書かれています。
4号戦車では主砲の口から水が入るのを防ぐためにゴムのキャップがかぶせられています。これを最初に空砲で吹き飛ばし、2発目から砲弾を発射したそうです。3号潜水戦車もおそらく主砲の口にはキャップが付けられたと思いますよ。でないと中に水が入ってきますからね。
足回りの汚しの程度や防水カバーの色味に解釈の違いなど、自分の古い作品を見るのも楽しいですね。あの当時はこんな風に考えていたんですね。制作記を眺めて懐かしく思いました。
(全作品完成まで あと89)
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