パンターG後期型 その7 基本塗装とフィギュアの組み立て
2008年3月20日
基本塗装
ドイツ軍の車輌は大戦も半ばを過ぎた頃の1943年3月から、塗装色がジャーマングレーからダークイエローに変更になりました。そしてダークイエローの車輌は現場で迷彩塗装が施されました。しかし大戦も末期に近づくと、基本色がオリーブグリーンに変更になりました。そして最後には塗料の不足からさび止めプライマーの茶色をベースに迷彩塗装が描かれるようになったのです。
さて、このパンターG後期型の箱絵にはグリーンをベースにダークイエローの大柄の模様の入った二色迷彩の車輌が描かれています。これがカッコイイの何のって。そこでこの箱絵のパンターを作ることにしました。
塗装をする場合は、発色のことを考えると薄い色から順に塗っていくのがセオリーです。しかし最近では、発色具合まで含めてより実物に近づけるために、実物と同じ順序で塗装をするという意見もあります。私は日頃はそのやり方をしているのですが、今回は鮮やかな2色迷彩を再現したいため、発色を良くするためにダークイエローから塗り始めることとしました。
ダークイエローは今まで無かったほど白くしています。実際にドイツ軍の車輌がこんな白いダークイエローで塗られていたはずは無いと思うのですが、良いんです、美しければ。通常はスケール・エフェクトを考えて、ダークイエローに2割ほど白を混ぜるのですが、今回はほぼ同量近くまで入れています。気に入った色になるまで順に白を足していったので、どれほどの比率になっているのか正確にはわかりません。
足回りは全部緑で塗りつぶしてしまいますから、いい加減にしか塗ってありません。資源の節約です。
フェンダーのダメージ表現
話は前後しますが、ちょっとした気まぐれで右側のフェンダーにダメージ表現をしてみました。ハンドリューターでプラが透けるほど裏側を削り込み、そこに流し込み接着剤をベタベタに塗ります。少し時間を置いてから指でクニャクニャと曲げてダメージとしました。運転席の反対側ですからね、結構ぶつけたと思いますよ。
フィギュアの組み立て
塗料の乾燥待ち時間に、フィギュアを作ります。このキットにはフィギュアはまったく付属していません。無しでもいいのですが、やはりだれもいないと寂しいので適当に見繕います。ちょうど、トライスターの自走砲兵セットが失業してあまっていたので、その中の一人に乗ってもらうことにしました。
帽子は後期っぽくするためにつば付きの略帽を被った人を探します。キューポラから頭だけを出している姿にしたかったので、下半身はどうでもかまいません。両腕のポーズはできるだけ下に降ろしている方が狭いところに入ります。そんな条件に合ったのが、トライスターの自走砲兵さんだったのです。
元々のフィギュアは立ってたばこを吸っているポーズでしたから、車外にいるためにヘッドフォンをしていません。そこでプラ棒とプラ板でヘッドフォンを作り、そこに余り物のエッチングパーツ製ヘッドフォンのバンドを取り付けました。帽子はヘッドフォンのバンドが食い込むように、ハンドリューターでへこませました。
フィギュアの持ち手としてランナーを直接、接着剤で貼り付けてあります。このランナーを持って塗装すればいいので、なかなか便利です。この荒技はお友達のみずのさんから教えていただきました。最近では結構愛用しています。
(全作品完成まで あと39)
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