ドイツ・重自走砲シュトゥーラ・エミール Op.155 制作開始
2009年2月13日
Category : AFV ドイツTags : シュトゥーラ・エミール
虎になれなかった戦車
ドイツ軍の期待の新兵器タイガー1型戦車。そのタイガー1型が生まれるまでにはさまざまな試作車輌が作られました。なんたってドイツ軍初の重戦車ですからね。前に作ったフェルディナンドは開発競争に敗れたポルシェ社のタイガーを転用したものです。
タイガー1型はVK45と呼ばれる45t級の試作車輌から作られました。しかし、この計画の初期の頃には装甲もそれほど厚くなく大砲も7.5cm砲を搭載したVK30という30t級の試作車輌が4輛作られました。まもなく要求される性能がドンドン上がり、最終的には1.5倍の重さにまでなってしまったそうです。
そのVK30ですが、せっかく作ったのにそのままではもったいないので、ドイツ軍お得意の自走砲への転用が行われたのです。4輛のVK30のうち2輛に12.8cmという巨大な大砲を搭載し、重自走砲シュトゥーラ・エミールとして生まれ変わったのです。
この2輛のシュトゥーラ・エミールは東部戦線に投入され、その巨大な大砲でソ連軍のT34をめった撃ちにしました。キットにも附属している砲身のキルマークが誇らしげです。
キットはトランペッターの製品です。こんな2輛しか作られなかったマイナー車輌ですが、なんと価格は定価で2100円(税込み)のびっくり価格です。しかもそれをバーゲンで半額で購入…したのは、昨年の話です。今年もバーゲンでたくさんのキットを買ってしまいましたが、去年のバーゲン品の作り残しが心に引っかかっていましたので、ここらで重い腰をあげて作ることにしました。あまり安く買いすぎるのもいけませんね。どうも愛情がたりないようです(+_+)\バキッ!
足回りの制作
プジョーのウレタンの硬化待ち時間に作り始めたのですが、サクサクと進んで足回りができてしまいました。履帯はキットに附属のベルト式です。
最近のベルト式は接着剤で接着できますし、塗装もできます。しかし、このトランペッターのベルト式は接着が効きません。まぁ1050円のキットに文句を言ってもしかたがありません。ここは素直に面倒でも昔ながらの焼き止めをします。
実はモデルカステンから可動式の履帯がでていたのですが、生産が中止になっていました。お店にも在庫は無く、ここはあっさりとあきらめました。
装甲板のヒケ
戦闘室サイドの装甲板に巨大なヒケがありました。ちょうどこの裏側に枠があるので、ヒケちゃったのでしょう。これだけ広いと直し甲斐があります。
他にもエンジンデッキの上とかにもあったり、押し出しピンの跡があったりするのですが、そのあたりはトランペッターですから、想定の範囲内です。
う~ん、購入価格が安いとこうも人間は寛大になれるのか…
ライトのコード
フェンダーの上にはライトはホーンが乗るのですが、そこにつながる電源コードが省略されています。実車の写真をさがしたのですが、もともと2輛しかない自走砲です。グビンカ博物館の写真はたくさんあるのですが、全部同じ車輌の写真で、フェンダーの上はツルツルに無くなっています。
仕方がないので、なんとなく配置の似ている3号戦車と同じような付け方をしておきました。完全なでっち上げですから、信用しないでくださいね。
(全作品完成まで あと59)
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