ドイツ・2号自走榴弾砲ヴェスペ Op.290 制作開始
2012年11月21日
Category : AFV ドイツTags : 10.5cmleFH182号戦車ヴェスペ
基本的な車体の性能は良い物の、貧弱な装甲と非力な主砲ですでに時代遅れとなった2号戦車に10.5cm榴弾砲leFH18を搭載したのが2号自走榴弾砲のヴェスペです。
広大で悪路の続くロシアに攻め入る際に歩兵部隊に随伴する支援火器の自走砲化は必須で、ヴェスペは大変な成功を収めました。
2号戦車のエンジンを後部から車体中央部に移し、車体後部に戦闘室を作る事により、大きな10.5cm榴弾砲の搭載を可能にしました。装甲は最低限しかないものの、大量に生産されたヴェスペは歩兵部隊の強い味方だったのです。
ヴェスペはこの後のドイツ軍自走砲のスタンダードとも言えるスタイルをしています。フンメルなんてこれをそのままでかくしたみたいな形ですし、38(t)戦車に対戦車砲を搭載したマーダーM型や15cm重歩兵砲を搭載したグリレM型も同様のレイアウトです。いかにこのスタイルが成功だったかということですよね。
制作するキットはタミヤのヴェスペです。MM(ミリタリーミニチュア)シリーズの記念すべき200番キットです。かつて、この名キットにフリウル製の金属履帯を付けて再販されたことがあります。
通常のヴェスペが3150円の定価で、これに4410円のフリウル履帯を付けて定価5880円ですから、かなりお買い得なキットです。これを昨年のタミヤのオープンハウスで半額で購入しました。つまり2940円ですから、フリウル履帯がまるっとタダになったくらいの価格です。
いや~、バーゲンには弱いんですよね。メーカーがこんな安売りを直にやってもいいんだろうか?と心配になるほどの激安価格です。
フリウルのホワイトメタル製の履帯は同梱の針金を使って実際の戦車と同じ様に連結していきます。同じような組み立て可動式の履帯としてはモデルカステンのものがあるのですが、フリウルは金属製なので丈夫なことこの上なく、エナメルでジャブジャブウオッシュしてもびくともしません。カステンの履帯はエナメルでジャブジャブすると・・・泣きます(T_T)
私は自走砲が大好きでドイツ軍の自走砲もずいぶんと作ってきたのですが、このヴェスペはまだ作ったことがありませんでした。いまさらながら自分でも意外に思います。今回タミヤということでサクッと行くつもりです。なにしろペーパークラフトで苦労しっぱなしですから、たまには楽しないとね。
車体下部の組み立て
そりゃもうタミヤのキットですからね、サクサクと組み上がります。その気になれば一晩(3時間程度)もあれば組み立てが完了しちゃうくらいの勢いです。ですがそれではブログになりませんから、いろいろと手を加えながら作っていきたいと思います。また、オープントップの自走砲は普通の戦車のようにそのまま組み立ててしまうと塗装がとてもやりにくくなるので、そのあたりの作戦も練りながら進めます。
起動輪は中に軟質樹脂のブッシュが入っていますから、くるくると回転しますし、簡単に引き抜くことができます。他の車輪はブカブカなので接着するといいのですが、ゴム部分の塗り分けの手間を考えて、ピットマルチで仮留めしてあります。ピットマルチというのは文具屋さんで売っている、貼って剥がせる糊です。ポストイットの糊だけがボトルに入っているような商品です。
後部左側にある車幅表示灯はライトの部分を削り取りました。ここにクリアのプラ棒を細くしたものをはめるつもりです。また、排気管の先は他のメーカーに比べるとかなり薄く作られているのですが、それでも厚いので、限界まで削ります。やり過ぎると穴が開いちゃうことがあるのでほどほどにね。
(全作品完成まで あと85)
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