ソビエト・KVビッグターレット その4 塗装
2012年12月16日
Category : AFV ソビエト連邦Tags : KV-2
影吹き
自家製のチャコールグレー(マホガニー+タイヤブラック+フラットベース適量)を使って影吹きをします。車体はザックリとした大きな面で構成されているので、メリハリを付けるためにも隅っこには影をしっかりと入れます。
サスペンションと車輪はほぼ全部真っ黒ですね。起動輪や転輪の頭に少し明るい部分が残っています。
履帯はこの色がベースカラーとなるので、しっかりと塗装します。これだけ太くて長い履帯となると、塗装も少々手間がかかりました。
塗装
今回はロシアングリーンの単色の塗装です。ソ連軍の車輌はほとんどが緑一色で、それ以外は珍しいですね。ドイツ軍の急降下爆撃機にかなりの被害を出したのに、それに対応しようとしなかったんですね。物資や人口の豊富な国は人や物を大切にしませんね。
これだけ大きな面を持つ車輌を単色で塗るのですから、そのままではのっぺりとしてしまいます。実際にもう7年近くも前に作ったタミヤのKV-2なんかはただ同じ色でべったりと塗っただけですから、なんとなく仕上がりが退屈です。そこで今回も3段階の基本色を使ったグラデーション塗装を行います。
まずは暗色としてMr.カラー#123 RLM83ダークグリーンを車体の下半分に塗りました。垂直の面はグラデーションにするためにほぼ上まで塗っていますが、半分は後で塗る基本色で重ねます。
つづいて中間色としてMr.カラー#303 グリーンFS34102 を使って残りの部分を塗装します。砲塔の側面はグラデーションになるように上は明るく下は暗く塗装しました。側面からの写真を見るとよくわかりますね。
そして最後に#303にフラットホワイトを適量まぜて明るくした明色で、天板やフェンダー、エンジンデッキの光の強く当たる部分を塗りました。これでずいぶんと立体的で表情豊かになりました・・・かな?
今回ロシアングリーン2を使わなかったのは別にこだわりがあるわけじゃなく、在庫を切らしてしまったからなんです(オイオイ)。
ソ連の戦車のグリーンは広い国土に点在する工場によってかなりまちまちで、そのためコレと言った決まった色があるわけじゃないみたいなんです。もちろん大量生産されたT-34とかと違い、このビッグターレットはごく限られた工場で作られたのでしょうが、そのロシアングリーに関しては情報もありませんので、好きにさせて頂きました。
キットに入っている塗装図のグリーンはもう少し赤みがさしています。まぁ、これはこの後のスミイレで赤くなりますから、これくらいが丁度良いかも・・・です。
この車輌は砲塔にでかでかとスローガンが書かれています。ロシア語なので何て書いてあるのかわかりませんし、キー入力できないのでネットで調べることもできません。
で、このスローガンが大きなデカールで入っているのですが、これを貼るために砲塔側面をツヤ有りクリアでテカテカにしておきました。こうすることでデカールがキットに密着し、余白が白く浮くシルバリングを防ぐことができます。この方法がシルバリング対策としては一番有効ですね。
このままデカールを貼るためにしっかりと乾燥させます。影吹き、暗色、基本色、明色、ツヤ有りクリアを1日で吹いてしまいましたから、少々厚塗りになっていますからしっかりと乾かします。
(全作品完成まで あと85)
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