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ドイツ・1号戦車B型 その7 塗装

Category : AFV ドイツ

Scale : 1/35 Maker : ズベズダ Post : 486-7

基本塗装

いよいよ塗装作業に入ります。今回の作品は小さい上にジャーマングレーの単色なのでサフ吹きから一気に塗装まで仕上げてしまいます。

詳しくはつづきをどうぞ…

サフ拭き

サフ拭き

最初は影色のサーフェイサーからです。影色のサフは自分で調色したサフで、黒サフとマホガニーのサフを1対1で混ぜ、そこにグレーのサフを少々加えて明るさを調整しています。いわゆるチャコールグレーと言われる色になるのですが、原料は全てサーフェイサーなのでサフとしてちゃんと機能すると思います。今回は履帯やフィギュアも一緒にサフ吹きをしておきました。最も履帯はこの色が基本色になるんですけどね。

おっと、もう一つ忘れていました。サフを吹く前にプラ以外の場所に塗料の食いつきを良くするためのプライマーを塗っています。特に今回は塗料が食い付かない塗装不能の軟質プラのパーツがあるのでプライマーとしては強力な染めQのミッチャクロンを使いました。これでも不安なのですが、これ以上の方法を知らないのでしかたがないですね。

グレーサフと白サフ

グレーサフと白サフ

影色のサフで暗い部分を塗ったら、次にグレーのサフを使って光の当たる部分を塗ります。その際にサフは少し薄めに溶いてふんわりと吹いていきます。影色が透けて見えるように完全に塗りつぶさないようにしています。そして更に強く光の当たる部分にはグレーのサフに白サフを混ぜた明るいサフを吹いています。車体の天板、砲塔の天板、エンジンデッキなどです。

基本塗装(暗色)

基本塗装(暗色)

次は基本塗装です。基本塗装も3種類のグレーを使って塗っていきます。まずは光の当たらないフェンダー下や車体の下部に暗色を塗っていきます。暗色はMr.カラー116番のRLM66ブラックグレーを使いました。車体の横の垂直になっている部分や影になっている部分にも軽く吹いています。結構暗いです。

基本色と明色

基本塗装(基本色と明色)

残った部分に基本となるグレーを塗ります。指定されているのはジャーマングレーなのですが、クレオスを始めいろんなメーカーのジャーマングレーはわりともっとまっ黒でちょいとイメージと違います。実車の写真なんかを見るともう少し明るい感じがするので(おそらく昔のフィルムの感度の関係なんでしょうかね、よくわかりません)、私はMr.カラーの333番のエクストラ・ダークシーグレーを使っています。この基本色を使って残りの部分を塗ります。この色も発色を強くしないようにするために薄めに溶いてフワフワと吹いていきます。下地の影が残るくらいの塗り方をしていきます。クレオスのMr.カラーはこの発色の調整がしやすいので好きです。タミヤやガイアは発色が良いの(つまり塗料としての性能はとても良いってことですよね)、あっと言う間に影が隠れちゃうので苦手です。強く光が当たる部分には明色としてMr.カラーの331番のダークシーグレーを吹いています。これで基本塗装は完了です。

使った3種類のグレー

グレーの単色の戦車なんですが、おもちゃっぽくぬっぺりとならずに陰影を残しています。良くプラモも太陽光の下で撮影するとカッコイイと言われることがあるのですが、これは直進性の強い太陽光により非常に濃い影ができるためなんです。反射光の多い室内で見る模型にこの太陽光が作る影を再現してやるためには塗装で敢えて影色を追加してやる必要があります。ざっくりと同じ色で塗るのに比べると結構な手間がかかりますが、効果はそれなりにあると思うのでいつもやってます。

デカールの下地づくり

基本塗装

最後にデカールの下地づくりをしておきます。今回使った塗料は本来は飛行機用なのでどれも半光沢なのですが、通常戦車用の塗料はつや消しです。つや消しの塗料は表面がざらざらしているのでデカールを貼ると周囲の透明な余白部分が白浮きするシルバリングという現象を起こしてしまいます。これを防ぐには塗装面をカーモデルのようにツルツルにしてやれば大丈夫です。ツルツルにするために全体にツヤ有りのクリアを塗ります。下地がつや消しなので(今回は半ツヤですが)、完全にツヤツヤにはなりませんが、それでもつや消しではなくなります。このクリアを完全に乾かせばいよいよデカール貼りです。あれだけ続いた雨も上がり今度は猛暑の毎日なので塗料はあっと言う間に乾くでしょうね。明日はデカール貼りです。

(全作品完成まで あと116)

 

 

 

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