ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その15 履帯の塗装と巻き付け
2006年5月4日
Category : AFV ドイツTags : ティーガー1
履帯の塗装です。モデルカステンの履帯は地色をマホガニーで塗装しました。その上から水性アクリルのフラットブラックをアクリル溶剤で薄々に溶いてウオッシングしました。普段は乾燥が早い水性アクリルですが、こうするとなかなか乾燥しません。しかもエナメルほど塗りやすくはなく、やはりウオッシングはエナメルに限ると思い知らされます。しかしモデルカステンの可動式履帯にエナメル溶剤を振りかけるというのは正気の沙汰ではないのでやむを得ません。
それでもウオッシングの塗料が乾燥するとつや消しのシミのある良い雰囲気が出てきました。次は泥色のパステルを調合し、これもまたアクリル溶剤で溶いて塗りつけます。エナメル溶剤で溶いたときの何倍も時間をかけて乾燥させます。別に時間をかけるのが重要なのではなく、時間がかかってしまうと言うだけです。
地面とこすれる部分はシルバーでドライブラシ、転輪とこすれる部分はシルバーではギラギラしすぎるので鉛筆を塗りつけました。最後にガイドホーンをシルバーでドライブラシしてできあがりです。
転輪に巻き付けてみました。さすがにモデルカステンの履帯はカッコいいですね。可動式履帯と重力だけが作りうる自然なたるみがすべての苦労を吹き飛ばしてくれます。がんばった甲斐があったと思える一瞬です。
待ち時間にチッピング、アンテナ等
履帯の塗料の乾燥待ち時間に戦車本体のチッピングをしました。人が触ると思われる部分は多めにするのですが、それ以外はやりすぎないように控えめにしました。
アンテナは伸ばしランナーで作ると曲がってしまうので真鍮線で作りました。ドイツ戦車のアンテナは先に行くほど細くなっています。真鍮線をそのまま使ったのでは太さが均一なので、先をヤスリで削って細くしました。ハンドリューターに真鍮線をはめて回転させながらヤスリを当てました。
本当なら先はもっととがっているはずですが、さすがに真鍮線をそこまでとがらせると危険なのでほどほどにしました。本当は面倒くさいという説もあります。(+_+)\バキッ!
履帯をはめたら最後にフラットアースを軽く吹き付けて土埃を表現しました。これで車体は完成ですね。このキットにはバケツとか砲弾とかのオマケが付いてきていますが、今回は作りません。残りの作業はヴィットマンのフィギュアだけです。
(全作品完成まで あと10)
関連するコンテンツ
作品No.50の記事一覧
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 Op.50 制作開始 (2006年4月15日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その2 足回りの組み立て (2006年4月16日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その3 排気管とジャッキ (2006年4月17日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その4 車体前後のコーティング (2006年4月18日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その5 車体天板の貼り合わせ (2006年4月19日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その6 車体のコーティング (2006年4月20日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その7 フェンダーとタグワイヤー (2006年4月21日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その8 OVMの取り付け (2006年4月22日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その9 砲塔内部 (2006年4月24日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その10 組立て完了 (2006年4月25日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その11 塗装 (2006年4月27日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その12 細部の塗分け (2006年4月29日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その13 ウオッシングとドライブラシ (2006年4月30日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その14 履帯の組立てと泥汚れ (2006年5月3日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その15 履帯の塗装と巻き付け (2006年5月4日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その16 フィギュアの組立て (2006年5月5日)
- ティーガー1後期生産型 ヴィットマン212号車 その17 完成!! (2006年5月7日)
コメントを残す